レノボ・ジャパンは11月27日、タワー型のゲーミングPC「Lenovo Legion T730」と、キューブ型のゲーミングPC「Lenovo Legion C730」を発表しました。どちらもCPUにIntel Core i9-9900KとNVIDIA GeForce RTX 2080を採用したハイエンド製品です。Lenovoオンラインストアで11月30日に発売開始し、価格はT730が288,100円前後、C730が273,000円前後(いずれも税別)となっています。

あわせて、すでに発売しているLenovo Legion Y530(15インチノート)とLenovo Legion T530(タワー型)を全国の小売店経路にて12月7日から発売を開始すると発表しました。価格はY530が179,800円(希望小売価格:税別)、T530が17,2800円(希望小売価格:税別)となっています。

  • Legion

    Lenovo Legion T730。Core i9-9900K+RTX 2080というゲーミングPCとしては十分なスペックのタワーマシン

  • レノボ・ジャパン

    Lenovo Legion C730。T730とほぼ同等のスペックですが、小型キューブケースを採用

  • T730のサイドはアクリルパネルで、外すとこのように。左上に光っているのは液冷CPUクーラー

  • T730には本来DVDスーパーマルチドライブが含まれていますが、今回は試作器ということでなし。フロントパネル上部をスライドさせるとアクセス可能

  • C730はトップが強化ガラスで、中が見える

  • C730はワンタッチでカバーを外すことができる。前面の2つのファンで左右に分かれた領域を冷やす「デュアルチャネル冷却機構」を採用。右側に見えるのがマザーボードを含むロジック部分

  • 反対側は電源とストレージが収められており、ストレージ部も工具なしでワンタッチでアクセス可能

  • Lenovo Legion Y530は12月7日より小売店でも販売を開始する

  • TGS2018 Legionブースの展示から、T530。今回のT730と全く同一デザインでライティングだけ赤いのが違い

  • TGS2018 Legionブースの展示から、C530。これもC730と全く同じデザイン

ゲーミングPCを幅広い層へ。親子間の交流にも

「Legion」発表会では、レノボ・ジャパン社長のデビット・ベネット氏が市場動向と戦略を説明。日本のPCゲーマー層が2015年から2017年にかけて1.3~1.5倍に伸びたことを紹介し、その背景にPUBG等のヒットタイトルが登場したことや、国内でのeSportsの認知が拡大したことを挙げました。

  • レノボ・ジャパン社長のデビット・ベネット氏

  • レノボ・ジャパンがゲーミングPC市場に再参入して以降、2年間でPCでのみゲームをプレイするゲーマー人口は1.3倍に

さらにマルチプラットフォームのゲームタイトルが増加し、スマートフォンやコンソールから、より高いプレイ環境を求めてゲーミングPCに移行するゲーマーが増加していると言います。

また2017年から2018年にかけe-Sportsへの参加者数は1.4倍に伸び、ゲームプレイの配信プラットフォームとして知られるTwitch配信視聴者数も、日本が世界3位と大きく伸びている事をアピール。Lenovoは2015年からゲーミングPC市場に再挑戦していますが、このタイミングで、さらに利用者層を広げたいと説明しました。

  • 日本でのeSportsの盛り上がりは参加者数や、視聴者数の伸びでもわかります

eSportsというと、メインプレイヤーが「10代の男性」というイメージがありますが、アメリカでは男女比が6:4となっており、さらに各年代で一定のプレイヤーがいるというデータが示されました。

レノボ・ジャパンとしては親子の対話ツールとしてのゲームを提唱。このため、プロチームと協業し、PCゲームの楽しさを伝えるオンライン・オフラインイベントを、2019年以降に実施する予定といいます。すでにスポンサーとなっている東京ヴェルディに加え、新たにCrest Gamingと匠Festivalとも協業スタート。親子を含む10万人にPCゲーミングの楽しさを伝えることを、2019年の目標として掲げていました。

  • PCゲーミングは子供のものととらえがちですが、親子のコミュニケーション手段としてゲームを切り口にする方法があると言います。ベネット社長も親子でゲームを楽しむそうです

  • ゲーミングPC市場をコアゲーマー、プロゲーマーだけでなく、カジュアルゲーマーにも広げたいと考えています

  • その一環としてプロチームのスポンサードを拡大。2016年に東京ヴェルディeスポーツチームスポンサーになっていますが、今回Crest Gamingと匠Festivalともスポンサー契約しました。契約は「つい最近」(広報談)で、本日の発表を持って両チームともTwitterで報告しています