最大規模のブースを構えたNVIDIA
NVIDIAはSCinetを別とすれば、一番大きなブースを構えた。また、NVIDIAは、月曜の午後に、近隣のHyattホテルでJensen Huang CEOが2時間の講演を行い、DGX2やT4を十分に宣伝した。講演ではAMDのEPYCとNVIDIAのGPUを使うLaurence Berkeley国立研究所の新スパコン「NERSC-9(Perlmutter)」についての言及があるかと期待したのであるが、NVIDIAの新GPUについての言及はなく、肩透かしであった。
また、今回のNVIDIAは、会場での展示に関しても目新しい新発表の製品はなかった。
量子コンピュータとLoihiを展示したIntel
今回も大きなブースを構えたIntelは、「Accelerate Your Innovation」と書かれた大きな壁を作った。
Intelの展示で興味を引かれたのはTechnology Showcaseのところで、49Qubitの量子コンピュータチップとスパイク型のニューロンを使うLoihiチップを展示していたことである。ただし、説明はほとんどなく、説明員も詳しいことが分かっている人がおらず、量子コンピュータの動作温度を聞いたら、「すごく低温」とか「4度K」とか適当な回答しか返って来なかった。
Q量子コンピュータを展示したIBM
Intelの隣にIBMのブースがあり、IBMは「Q量子コンピュータ」に力を入れた展示を行っていた。そして、冷却のためのシャンデリアのようなモジュールを展示していた。
こちらはIntelよりもずっとまじめな展示で、50Qubitのチップの動作温度は14mKで、冷却に20kWを使っていると教えてくれた。Qubitの数に比例するのかどうか分からないが、いずれにしてもQubitの数が増えると接続する信号が増え、それを伝って流入する熱量も増えて、相当な消費電力になりそうである。