一度使って慣れてしまったら、もう機種変更できないなー、添い遂げるしかあるまいなーと予感させるデジタル機器がまれにあります。ASUSから11月23日に発売されたゲーミングスマホ「ROG Phone」がまさにそれ。魔性の魅力を備えた端末です。

  • ASUS「ROG Phone」(実売価格12万円前後)。ちなみに「ログフォン」ではなく「アールオージーフォン」と読みます。ログフォンと言うと広報さんに優しく、しかし必ず注意されます

ゲームを快適に遊ぶためのスペックと機能を凝縮

ROG Phoneはゲームに特化して開発されたAndroidスマートフォン。OSは「ROG UI」でカスタマイズされた「Android 8.1」を搭載しています。

  • ROG

    「ダークモード」っぽいUIはゲーミングスマホならでは

プロセッサはオーバークロック版の「Qualcomm Snapdragon 845」。通常版のクロック周波数は最大2.8GHzですが、ROG Phoneに搭載されたSnapdragon 845は最大2.96GHzで駆動します。

メモリ(RAM)は8GB、ストレージ(ROM)は512GBを搭載。microSDメモリーカードは装着できませんが、これだけストレージ容量があれば十分事足りるでしょう。

ディスプレイは6インチの有機ELパネルで、解像度は2,160×1,080ドット。リフレッシュレートは90Hz、応答速度は1ms、コントラスト比は100000:1、色域はDCI-P3 108.6%と高性能なパネルが採用されています。

本体サイズは76.1×158.8×8.3mm、重量は約200g。6.5インチディスプレイを搭載する「iPhone XS Max」が77.4×157.5×7.7mm/208gなので、サイズ・重量はiPhone XS Maxをイメージするとかなり近いです。

カメラ機能も充実。リアに1,200万画素の標準カメラと800万画素の広角カメラ、フロントに800万画素カメラを搭載。光学式手振れ補正こそ搭載されていませんが、ZenFone 5シリーズと同様に、リアにデュアルカメラを備えている点は高く評価できます。

  • ASUS

    本体前面。ディスプレイガラスには「Corning Gorilla Glass 6」が採用されています

  • 本体背面には、標準+広角のデュアルカメラを搭載。カメラレンズ部にわずかな段差がありますが、ゲームプレイには支障のないレベルです。「ROG」ロゴはLEDでさまざまな色に変化します

  • 右側面にはボリュームボタンと電源ボタンを配置

  • 左側面にはSIMカードスロットと、48ピンの「サイドマウントコネクター」を用意。アクセサリーとの接続に利用するサイドマウントコネクターにはUSB Type-C(USB 3.1)端子が含まれています

  • 本体上面

  • 本体底面にはマイク/ヘッドフォンコンボジャックとUSB Type-C(USB 2.0)端子を用意

  • SIMカードスロットはnanoSIMカードのデュアル仕様で、DSDV(Dual SIM Dual VolTE)に対応しています

  • パッケージには、本体、外付けクーラーユニット「AeroActive Coller」、専用ケース「ROG Phone Case」、説明書(ユーザーマニュアル、製品保証書など)、USB ACアダプター、USB-Cケーブル、SIMイジェクトピン、「サイドマウントコネクター」用ゴムカバーが同梱されています