端末価格は? ノッチはまだ増えるの?
シャープ 通信事業本部の小林繁氏は、AQUOS R2 compactを投入する背景について「コンパクトなスマホを求めるユーザーが3割いる。そこに製品を提供していくのがベンダーの務め」と説明します。発表会のあと、同氏は記者団による囲み取材にも応じました。
AQUOS R2 compactはコンパクトながら、CPUにSnapdragon 845を採用するなどハイエンドモデルにも劣らないスペックです。そこで気になるのが価格。SIMフリー機は、いくらで提供する予定でしょうか。価格について尋ねましたが「そんなに跳ね上がらないようにしたい」と答えるにとどまりました。
ソフトバンクでは(見かけの端末代金が高くなる)分離プランで提供されることが見込まれます。分離プランについて聞くと、「メーカーとしては多少なりとも事業に影響がありそうですが、まだ実態は見えていません。ユーザーが従来と違う購買行動をとる可能性は十分にあり、その中でもシャープ製品が選ばれるよう、準備をしていきます」と回答しました。
シャープの調査では、片手をポケットに入れ、もう片方の手でスマホを操作する人たちの年齢層は20代~40代で、男女とも半々とのこと。カラバリにディープホワイト、ピュアブラックのほか、淡いスモーキーグリーンも用意したのは、そうした若年層に響くようにとの配慮からでしょう。
iPhoneユーザーが密かに期待していた「iPhone SE」の後継モデルは、今年も出ませんでした。その需要も取り込めると考えているのでしょうか。「他社さんのことなので、コメントしづらいですが、コンパクトモデルに根強いニーズがあるのは間違いないと感じています。そうしたユーザーに届けていきたい」(小林氏)。
ダブルノッチは今後も、シャープのスマートフォンに搭載していくのかも気になります。小林氏は、「ダブルノッチは利便性が高く、個人的には可能性を感じています。ユーザーと対話しながら決めていければ」と期待をにじませました。「これ以上ノッチを増やさないで」と思う読者もいるかもしれませんが、2つ以上には増えないとの話。筆者もほっとしました。