シャープは11月15日、片手で操作しやすいコンパクトボディの「AQUOS R2 compact」を発表しました。ソフトバンクが2019年1月中旬以降に発売するほか、SIMフリー端末としての展開も予定されています。
11月15日に行われた発表会で、AQUOS R2 compactをがっつり触ってきました。主な特徴や仕様については「シャープ、ダブルノッチでコンパクトなスマホ『AQUOS R2 compact』」を参照してもらうとして、今回は具体的な機能の紹介と、使い勝手について触れていきましょう。
コンパクトで操作しやすい!
AQUOS R2 compactはコンパクトをうたいつつ、約5.2インチの「ハイスピードIGZO液晶ディスプレイ」を搭載したモデル。約5.2インチといえば、iPhone 8のディスプレイ(約4.7インチ)より大きく、iPhone 8 Plusのディスプレイ(約5.5インチ)に迫るサイズです。
でもこれは、ディスプレイのインチ数を比較したときのお話。AQUOS R2 compactの本体サイズはW64×H131×D9.3mm、重さは約135g(暫定値)で、iPhone 8よりずっと小さくて軽い仕上がりです(薄さはiPhone 8に軍配)。スマホの大型化が進む中、ミニサイズのスマートフォンは逆に存在感があるといえるでしょう。
デザインで大きな特徴が、ディスプレイの上下2カ所に切り欠き(ノッチ)を採用したこと。上部のインカメラは仕方ない(?)として、下部にも指紋認証センサーの物理ボタンを配置したため、上下にノッチがある「ダブルノッチデザイン」となったわけです。しかしご安心を。上下にノッチがあっても、使い勝手を損なわない工夫が用意されています。
そのひとつが「指紋センサージェスチャー」機能。名前の通り、親指で指紋センサーをなぞる、タップする、といったジェスチャーだけで「ホーム画面に戻る」「ひとつ前の画面に戻る」「タスクを切り替える」と3つの操作を行えるようにしました。物理ボタンの廃止がスマホ市場のトレンドですが、AQUOS R2 compactではあえて指紋センサーを残すことで、ハンデを長所に変えています。動画も撮ってきたので、そちらも参照してください。
シャープによれば、AQUOS R2 compactがターゲットにしている層は「片手をポケットに入れ、もう片方の手でスマホを操作する人たち」だそう(歩きスマホはいけません。外でスマホを操作するときは必ず立ち止まり、周囲の迷惑にならないよう注意しましょう)。なるほど、いわれてみれば、端末のサイズもジェスチャー機能も、片手でスマホを操作したいターゲットのニーズにマッチしています。
このほかディスプレイ誤タッチ防止のため、親指の付け根でタッチしても反応しないようチューニング済み。また、見ているWebサイトを自動でスクロールしてくれる「スクロールオート」機能も取り入れました。
アウトカメラの画素数は2,260万画素で、シングルレンズの仕様。光学式と電子式の「W手ブレ補正」に対応しており、写真も動画も手ブレなく楽しめそうです。