――先ほど「“カワイイ”に心が動く瞬間が来る」を実感されたというお話がありましたが、最近「カワイイ」と思ったモノは何ですか?
家電ですね。うちの空気清浄機、カワイイんですよ(笑)。フォルムもそうなんですけど、空気清浄機って一生懸命じゃないですか。空気をきれいにするのに「ウイーン」ってずっと動いてて。めっちゃカワイくないですか!?(笑)
――ん~分かるような、分からないような…。でも、今回のドラマを演じるまで、家電にそういう感情は抱かなかったんですね。
全くなかったです。「家電は家電。そのために電気通してるんだから働け!」って思ってたんですけど、僕の空気清浄機、しゃべるんですよ。「がんばります!」って(笑)。「うわぁ! じゃあ頑張ってください!」ってすごく思うようになりましたね。他にも、掃除機とかテレビとか洗濯機とかもカワイイですよね。あっ炊飯器もカワイイ!(笑)
――役者としてだけでなく、ご自身の生活も幅が広がって、人生が豊かになったようですね!
豊かになりますね。原宿なんて、特にカワイイものがいっぱいあるから、楽しいです。
――家電がカワイイと思うようになると、家電量販店にもよく行くようになるんじゃないですか?
僕、時間があったら今まではペットショップに行ってたんですけど、最近は家電屋さんに行くことが増えました(笑)。時間があったら家電見てます。自分が家電にかわいいと思うようになるなんて、想像もしなかったですけど(笑)
世界進出に強力ライバル!?
――千葉さんがレッドカーペットを歩いたカンヌの国際映像見本市「MIPCOM」でこのドラマが上映され、海外の映像バイヤーたちの評判も上々だったようですね。
「カワイイ」って世界共通ですよね。「きれい」とか「美しい」とかもそういうことだと思うんですけど、肌の色が違っても関係なしに心に響くんでしょうね。
――劇中で黒羽さんはインパクトある役で出てますし、ドラマは、10の地域と国で放送・配信されます。ご自身の海外進出への野望というのはいかがですか?
千葉くんは僕みたいなカワイイテイストではなく、スーツの南吉くんなので、“カワイイ男子”代表として出てる僕が、どういう風に評価されるのかは楽しみですね。この作品をきっかけに、まずは世界の人に「黒羽麻璃央=カワイイ」で知ってもらい、その次に違う面を見せられたらうれしいです。
――「マリオ」という名前で、すでに世界進出してる先輩もいますからね。
そうなんですよ! めっちゃ手強いライバルがいるんです(笑)。ただ、向こうはヒゲの生えた土管に入るオジさんですから、“カワイイ版マリオ”ということで(笑)。でも「まりお」っていう名前、よく見るとカワイイですよね。言い方の響きもそうですし、ひらがなにすると丸みを帯びてる感じがして。そんなところも「カワイイ」につながってくれるといいですね。