発表会では、NTTドコモによるFinTechの新たな取り組み「ドコモ レンディングプラットフォーム」も発表されました。金融機関に向けてドコモのビッグデータを活用した「ドコモスコアリング」を提供し、利用者にはスマホアプリ「レンディングマネージャー」を提供。ドコモが提供する各種サービスとの連携も考えています。

  • NTTドコモ 代表取締役社長の吉澤和弘氏は、金融機関と連携する「ドコモ レンディングプラットフォーム」により、FinTechの取り組みを進めていくと説明

具体的な内容は、例えばドコモスコアリングは、ドコモ契約者の各種サービスの利用状況などを元に信用スコアを算出、それを金融機関のローン審査などに活用してもらおうというもの。金融機関は、消費者個々人の状況に合わせた適切な金利・貸出枠を設定できるようになります。すでに新生銀行が、本サービスの利用を発表しています。

  • ドコモ契約者のサービス利用状況などから信用スコアを算出するドコモスコアリング

私たち消費者にメリットが考えられるレンディングマネージャーでは、金融機関での借入から返済までの手続きをスマホアプリだけで完結できます。また家計の状況から、最適な返済計画をアドバイスしてもらうことも可能。この分野では、マネーフォワードとの提携が決まっています。

  • 金融機関での借入から返済までの手続きをスマホアプリだけで完結できるレンディングマネージャー

ドコモでは、このレンディングプラットフォームにより金融機関とドコモ契約者をつなぐことでユーザーのライフプランを応援し、ライフスタイルの革新を目指していくと説明します。吉澤社長は「これまでドコモが培ってきたアセットを活用し、パートナー企業との協創によってFinTechの取り組みを進めていきます」と話していました。

  • 発表会にゲスト登壇した、マネーフォワード 代表取締役社長CEOの辻庸介氏(左)と、新生銀行 代表取締役社長の工藤英之氏(右)