シャープは10月5日、新しいAIoTクラウドサービス「COCORO WASH」と連携するドラム式プラズマクラスター洗濯乾燥機「ES-W111」を発表しました。発売は11月29日で、価格はオープン。推定市場価格は340,000円前後(税別)です。10月5日に開催された発表会の様子をお伝えします。
ES-W111は、昨年(2017年)にフルモデルチェンジし、2018年度のグッドデザイン賞を受賞した「ES-P110」の後継機。9月20日に発売したドラム式洗濯機「ES-U111」に、AIoT機能を付加したモデルです。洗濯容量は11kg、乾燥容量は6kgと、シャープのドラム式洗濯乾燥機の中では最大容量となります。今回のES-W111によって、インターネットにつながるシャープのAIoT機器は10カテゴリー150種類以上となりました。シャープは2020年までに、同社製品の半数をAIoT対応にしたいと述べています。
オシャレでキレイなサニタリー空間に映えるよう、前面のドアと操作パネルはガラストップになっています。基本的な洗濯性能だけでなく、デザインも重視して開発し、新たにシルバー系の色調を採用しました。
主な新機能は、新しいAIoTクラウドサービス「COCORO WASH」への対応と、お手入れの手間を軽減する業界初(シャープ調べ)の「乾燥フィルター自動お掃除」機能。ES-U111で実現した乾燥ダクトの自動お掃除や、従来モデルから好評のマイクロ高圧洗浄、ハイブリッド乾燥、プラズマクラスターといった機能も引き続き備えています。
洗濯機向けのAIoTサービス「COCORO WASH」
COCORO WASHは、クラウド上の人工知能(AI)を活用することで、ユーザー1人1人の生活環境に最適な形で洗濯機を運用できるサービスです。クラウドとの接続にはWi-Fiを使用するため、家庭内にWi-Fi環境が必要なほか、専用スマートフォンアプリ「COCORO WASH」のダウンロードが必須です。
ES-W111の電源を入れると、ES-W111が今日の天気を音声でお知らせします。天気が雨で天日干しできないときは乾燥機能の利用をすすめるなど、その日の天気に適した運転方法を提案するというわけです。
会場ではCOCORO WASHのデモンストレーションが行われ、ES-W111が天気をお知らせする様子や、天気に合った洗濯コースを提案する様子、運転が終了するとスマートフォンに通知する様子などを実演しました。
運転が終了するとスマートフォンに通知が届くので、ほかのことをしていたらいつの間にか洗濯が終了し、うっかりそのまま放置して衣服にシワがついてしまうこともなくなります。
シャープのドラム式洗濯乾燥機は、温度、湿度、水位、重量、泡、光、振動という7つのセンサーを搭載。湿度センサーは他社では利用していないもので、シャープの特長になっています。衣類の乾き具合を湿度センサーでチェックし、スマートフォンへ通知可能なため、リビングにいながらあと何分で乾燥が終わるかを確認できます。もちろん、洗濯があとどのくらいで終了するかも確かめられますよ。
フィルターも自動で掃除してくれる
もう1つ注目したいのが、「乾燥フィルター自動お掃除」と「乾燥ダクト自動お掃除」です。エアコンのフィルター自動お掃除を思い浮かべた人も多いと思いますが、おおむね当たりです。
乾燥運転のとき、乾燥フィルターにたまる綿ボコリは、どのメーカーの洗濯乾燥機も、基本的に毎回手作業で取り除く必要があります。ES-W111では自動的に乾燥フィルターのホコリをダストボックスにため、ダストボックスがいっぱいになったらゴミ捨てすればよいのです。フィルター本体は、ユーザーが掃除しなくてもキレイな状態を保てます。
乾燥ダクト自動お掃除は、2018年9月発売のES-U111やES-G111から搭載された機能。乾燥ダクトにたまった糸くずや洗剤カスなどの汚れを給水用の水で洗い流します。給水のたびに洗浄し、乾燥時に温風を通りやすくすることで、乾燥性能の低下を防ぎます。