"お漬物"のような存在でいれたらと思っていた

飯豊まりえ

――では、ドラマの話に戻りまして。今作の内容はサスペンスですが、演じられてみていかがでしたか。

サスペンスに出るのは初めてでした。視聴者の方をドキドキハラハラさせるという面で、エネルギーを使わなくてはいけないので、そこは大変だなと。難しい面もあったんですけど、やりがいを感じます。そして、やっぱりサスペンスものって特に大人の方が大好きじゃないですか(笑)。そういった面で、この作品をきっかけに私を知ってもらえることも多いと思うので、これを機にサスペンスへの出演も増えていったらなと。台本を覚えるのは難しいんですけどね(笑)。

――サスペンスが大人向けというのもあってか、今作では出演者も松嶋さんをはじめ、杉本哲太さんやでんでんさんなど、飯豊さんより年長の方がそろっています。現場の雰囲気はいかがでしたか。

「休みの日はなになにをしたよ」とか、緊迫したストーリーではあるんですが、撮影の合間などは和気あいあいとしていました。その切り替えがすごく居心地が良かったですね。逆に同世代の人が多い現場では、「どういう話をしたら盛り上がるんだろうな」とか、結構気にしいで考えちゃうタイプなんです(笑)。

――最近では、『花のち晴れ~花男 Next Season~』や『マジで航海してます。~Second Season~』など、同世代の人が多い現場が続いていましたよね。

同世代が多いと、「みんな楽しんでいるかな」とか「明るい現場になったらいいな」とか、そういう雰囲気作りを率先して心掛けています。ただ、今回の現場では「ついていきます!」という感じで、さらっと皆さんの"お漬物"のような存在でいれたらと思っていたので(笑)。もちろん同世代の現場の楽しさもありますが、先輩たちの背中を見ながらの撮影は吸収するところも多かったですし、すごくぜいたくな時間でした。

――今回、初めて弁護士役を演じたわけですが、今後挑戦したい役柄はありますか。

障がい者と健常者の物語や、ノンフィクション作品ですね。車椅子生活をしている方の本を読んですごく感動して、自分も頑張ろうと思ったので、そういった役を演じるのが目標ですね。

  • 飯豊まりえ

視聴者の方もだまされると思います

――今回演じられる役で注目してほしい点はありますか。

松嶋さんが演じる天吹さんの手助けという感じで、意外と頼りになる存在ですし、良いサポートをしているのでそこは注目してほしいですね(笑)。

――ドラマ全体の見どころはいかがでしょうか。

最後まで誰が犯人か分からない展開になっているので、ドキドキハラハラすると思います。私も演じながら推理したのですが、全然違いましたね。「あ、そっち?」みたいな感じで(笑)。勘が良い方なんですけど、怪しさに気づかなかったので、視聴者の方もだまされると思います。そして見終わった後に、身の周りの大切な人やものが当たり前にある大切さを感じていただけたらうれしいですね。

  • 『誘拐法廷~セブンデイズ~』
    07年に公開され、観客動員200万人を突破した韓国映画『セブンデイズ』を日本版にリメイク。松嶋菜々子演じる敏腕弁護士・天吹芽依子は一人娘を誘拐され、「殺人罪で起訴された、限りなくクロだと思われる被告人の無罪を勝ち取ること」を要求される。タイムリミットは7日間。芽依子の行く手には、次々と困難が立ちはだかる。

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