軽く、軽くなったコード付きキャニスター

掃除機の新製品として、従来機種(VC-MG920)よりも28%の軽量化が図られたコード付きキャニスター型のサイクロン式掃除機「トルネオV」の新モデル「VC-SG900X」「VC-SG700X」「VC-S600X」を発表。3モデルとも吸込仕事率は180Wと、従来モデルと同等の吸引力を有しながらも、重さは3.2kgから2.3kgになりました。

本体サイズも長さが322mmから300mmに、幅が220mmから180mmへとコンパクトになっています。軽量コンパクトになった理由は、本体の内部部品と風路構成を見直したため。メーカー史上最軽量のモーターを採用し、ダストカップを小型化。コードリール部も軽量化しました。

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    写真右前と右後ろが「VC-SG900X」、中央が「VC-SG700X」、左が「VC-S600X」。3モデルともに基本性能は同じだが、付属品やカラバリなどが異なる

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    従来モデル(右)とのサイズ比較。何もかもが小型化されていて、新モデルの「VC-SG900X」は、従来モデル「VC-MG920」の子どものようで、最初に目にした時には思わず「かわいい!」と叫んでしまった

ゴミ捨てをしやすくするため、ダストカップにも新機能が採用されました。「トルネードプレス」という仕組みで、カップ内のゴミを圧縮するための「シェード」の外周に、らせん状のブレード(羽根)を設けて上向きの強い気流を発生させ、ゴミの圧縮性能を高めています。5分の1だったゴミの圧縮率は、7分の1にまで向上。ゴミ捨て時もホコリの舞い上がりが少なく、カップ内にゴミが付きにくくなっています。

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    トルネードプレスの仕組み

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    旧モデル(左)と新モデル(右)のダストカップの違い

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    綿ゴミ1gを圧縮したときの、圧縮度合いの違いを世代の異なるモデルごとに比較したもの

東芝のキャニスター掃除機は、もともとサイクロン部のフィルターがないことも特徴。新モデルでも、10気筒の気流による微細な粒子の遠心分離や、高速気流でゴミと空気を分離する「バーティカルトルネードシステム」などで排気フィルターのつまりを防ぎ、吸引力が99%持続するとうたっています。

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    フィルターレスで吸引力を99%以上維持できるという独自の技術「バーティカルトルネードシステム」の仕組み

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    ダストカップはすべて分解して、そのまま水洗いできるため、手入れがしやすい

ヘッドブラシは、2017年に発売されたコードレスタイプのキャニスター型掃除機「VC-NX」シリーズと同じ「ラクトルパワーヘッド」を採用しています。モーターの力で走行をアシストする自走式ヘッドブラシで、ゴミの吸い込み幅が大きく一度に広い面の掃除が可能。ブラシの下にはプレートがあり、ブラシがかき出したゴミをこそぎ取るため、ホコリがブラシへ付着しにくくなっています。

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    新製品の最上位モデルに採用されているヘッドブラシの裏面。非常に広口なのが特徴だ

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    回転ブラシを外した下に備えられたプレートは吸引力を高めるためと、ブラシへのゴミの付着や絡まりを防止するためのもの

「VC-SG900X」と「VC-SG700X」には、ゴミを検知して吸引力を自動で調整する「ゴミ残しまセンサー」や、ブラシノズルの先にLEDライトが付いた「ワイドピカッとブラシ」を備えています。

「VC-SG900X」には、たたき機能を搭載した電動ふとんブラシや伸縮ノズル、ロングブラシといった多様なアタッチメントも付属します。ゴミ残しまセンサーやワイドピカッとブラシを備えない「VC-S600X」も用意。推定市場価格は、「VC-SG900X」が80,000円前後(税別)、「VC-SG700X」が60,000円前後(税別)、「VC-S600X」が50,000円前後(税別)です。

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    「VC-SG900X」の操作部。付け替えパーツとして用意されている電動ふとんブラシは、モーターの力で寝具の上のゴミやハウスダストを効率よく掻き集めて吸い取れる

東芝は掃除機のラインナップとして、コードレススティック型の「VC-CL」「VC-WL」シリーズ、コードレスキャニスター型の「VC-NX」シリーズなども展開。消費者のニーズやライフスタイルに合わせて選択できるよう、今後もラインナップを拡充していきます。