「a」と「c」も優秀だ
iPhoneユーザーでAndroidに乗り換える予定はない、DAPの購入予定もない……という場合は、「TE-D01a」がふさわしいかもしれません。コーデックはSBCとAACをサポートするため、iPhoneユーザーには十分。IPX4相当の防水性能を備えているため、突然の雨にも困りません。価格は8,250円(税別)と手ごろなうえ、イヤホン本体や充電ケースをなくしても通常価格の半額から6割程度の負担で新品を入手できる紛失保証(TE-D01a/TE-D01b/TE-D01cで利用可)と、500円を追加で支払うとSpinFitのイヤーチップを入手できるアップグレードサービスも付いています(TE-D01a/TE-D01cで利用可。TE-D01bにはSpinFitのイヤーチップが標準で付属)。
カラーバリエーションはブラック、ネイビー、ダークルージュの3色。左右にチップとバッテリーを搭載する構造上、"ゴツい"デザインになりがちな完全ワイヤレスイヤホンですが、ダークルージュは女性向き。女性に装着してもらったところ、落ち着いた雰囲気が好印象でした。
その音質ですが、低域の量感に余裕が感じられます。グラフェン振動板を搭載したTE-D01bほどではないにせよレスポンスがよく、ベース音もモタつきません。全体的にフラット指向なチューニングを感じますが、重心はやや低めで、EDM系の音源も違和感なく鳴らします。のべ2,000時間以上の試聴を踏まえてチューニングを施しているとのことで、確かにJ-POPからクラシックまでそつなくこなします。
このほかネット販売専用モデル「TE-D01c」も用意されています。搭載されるチップはクアルコムのQCC3001で、スペックはTE-D01aとほぼ同じ。同水準のサウンドチューニングも施されています。防水機能はありませんが、TE-D01aと比べて若干小ぶりにデザインされているうえ、充電ケースもコンパクト。7,980円(税別)というプライシングを考えると、コストパフォーマンスは圧倒的です。
TE-D01cの音は、タイプとしてTE-D01aに近いものの、低域がややあっさりめとチューニングの妙を感じます。もう少し高域方向のヌケがあればとは思いましたが、完全ワイヤレスイヤホンであることを考慮すれば十分な完成度を感じさせる音といえるでしょう。