iPhone XSのデザインに関するいくつかのこと - 松村太郎のApple深読み・先読み

iPhone Xにもゴールドモデルがラインナップされる予定があったことがFCCへの申請文書で明らかになったが、発売されることはなく、販売終了となった9月12日まで、シルバーとスペースグレーの2色展開だった。

iPhone XSゴールド。品のあるカラーが選択されており、高級感を演出する意図が伺える。ステンレス部分は滑りにくくなり、指紋のつき方もこれまでと異なり黒っぽくなる

iPhone XSには新たにゴールドが追加され、3色展開になった。今回のゴールドはこれまでのiPhoneのカラーバリエーションの中で、初めての色味だ。iPhone 5sに用意された黄色みが強いオーソドックスな色や、iPhone 7で初めて登場したローズゴールド、iPhone 8でゴールドとローズゴールドを統合したような色味のどれとも異なる。

iPhone 8 Plus(上)とiPhone XS Max(下)のゴールドカラーの比較

新しい「ゴールド」は、渋く光る高級感を演出しているという印象だ。また、側面だけでなく背面もゴールドカラーが採用されており、丸まっているエッジ部分は光が溜まり、艶やかな反射が見られる。Appleのロゴ、「iPhone」の文字、カメラ部分の出っ張りの立ち上がりもゴールドで統一されている。シックな輝きを放つ、非常に大人っぽいカラーと言え、このあたりの設定も、よりポップなiPhone XRと対照的だ。iPhone XRにはゴールドが用意されておらず、上位モデルの特別なカラー、というイメージを強化している。