さっそく、到着したNEW XPS 13をセットアップ開始。注目の4Kディスプレイは、購入時の状態だとWindowsのディスプレイ設定が300%表示になっているため、高解像度であることが一瞬わかりませんでした。ディスプレイ設定の「テキストアプリその他の項目のサイズを変更する」項目から表示比率を100%に近づけることで、本来の高解像度を生かした表示となります。

  • コヤマタカヒロのモバイルノート実戦記 - New XPS 13・第1回

    4K解像度の100%表示に切り替えたところ。スタートメニュー周りが非常に小さくなった

とはいえ13.3型ワイドの液晶ディスプレイで100%表示は、残念ながら使い物になりませんでした。100%表示にすると、左下のスタートボタンから検索窓の右端までのサイズがたったの3cmと非常に小さくなり、デスクトップ上にあるごみ箱アイコンの名称すら読みにくいくらい。実用を考えると、150~200%に設定するのが現実的です。または、100%表示で、ブラウザやオフィスソフトの表示サイズを拡大するという使い方もあります。

解像度以外の面では、最高輝度400ニットで非常に明るく、視野角も広く快適です。sRGBカバー率100%という色域を実現しるのもポイント。Web用の画像や写真を整えるとき、sRGB 100%カバーの画面は重要です(正確な色合わせにはキャリブレーションが必要となりますが)。

使い方によってはインタフェースが先進すぎかも

セットアップしていて気になったのはインタフェースです。周辺機器の接続に使える端子は3つ。本体右側面にUSB 3.1端子×1基、 本体左側面にThunderbolt 3端子×2基を搭載しています。これらの端子はやや機能が異なる部分はありますが、端子の形状としてはどれもUSB Type-Cです。NEW XPS 13は、まだまだ一般的なUSB Type-A端子を搭載していないのです。

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    左側面にはThunderbolt 3端子が2基。左側には電源コネクターとしてのマークもあります

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    右側面にはmicroSDカードスロットと、USB 3.1

本体にはUSB Type-A端子への変換アダプタが標準付属しているため、 USB機器やUSBメモリなどが使えないわけではありません。ただ、本体とともに変換アダプタを携帯する手間がある点には注意です。また、ビジネスシーンのプレゼン用途でまだまだ使用頻度の高い、VGA(D-Sub)端子もHDMI端子も搭載していません。これは別途、変換アダプタを購入する必要があります。

便利なのはセキュリティ機能です。液晶ディスプレイの下にWindows Hello対応の赤外線カメラを備え、顔認証でWindowsにサインインできます。また、電源ボタンにも指紋認証リーダーを搭載。電源を入れたあと、そのまま指を残しておくと、簡単スムーズにサインインが完了します。

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    キーボード下にカメラを配置。ビデオチャットなどでは、やや下からあおる画角に

NEW XPS 13のファーストインプレッションとしては、4Kディスプレイの使いこなしと、インタフェース周りの革新性に、 やや戸惑う部分はありました。とはいっても、落ち着いて対応、設定すれば、問題なし。

オフィスソフトやブラウザなども使ってみましたが、性能面での不満も特に感じません。Excelを100%表示すると AZ82セルまで表示できるなど、画面の広さは圧倒的です(見やすい表示倍率の設定によっては、そこまで広い範囲は表示されません)。

次回は、キーボードの使い勝手をはじめとして、実際に1カ月、持ち歩いて使ったときの感想を紹介します。