2018年9月18日、AOSデータは、AOSDATAソリューションフェア2018にて、タ―ミネータデーター完全抹消LAN管理コンソール版(以下、ターミネータLAN版と略記)などを発表した。本稿では、その内容を紹介したい。
ターミネータ10+からターミネータデータ完全抹消LAN管理コンソール版
最初に登壇したのは、AOSデータの代表取締役社長の春山洋氏である。
春山氏は、AOSデータや扱う製品などを紹介するとともに、ターミネータLAN版の概略について説明を行った。AOSデータでは、データ復旧や完全削除などを行うツールを扱うが、ターミネータLAN版は、抹消ソフトの集大成ともいえるものだ。これまで、販売してきた、ターミネータ10+などとを比較をすると、図3のようになる。
ターミネータ10+や電子データシュレッダー2は、個人向けといえるだろう。それに対し、ターミネータLAN版は、ネットワーク型抹消ソフトで、法人などを対象としている。ほかにもネットワーク型抹消ソフトに、タ―ミネータデータ完全抹消クラウドという製品もあるが、これはクラウドを活用して、ターミネータLAN版とほぼ同等の機能を提供する。社内利用などで、クラウドは不可といった環境を想定している。
その機能であるが、一言でいってしまえば、抹消状況などをLAN経由で一元管理するというものである。多くのPCをかかえ、その内蔵ディスクから、個人情報などを完全に抹消する。また、ライセンスなども、管理PCによって一元的に管理を行う。個々の抹消機能では、SSD用の抹消方法(3パスDSSD方式)が追加されたが、従来のタ―ミネータ10+などとそれほど変わるものはない。多くのPCのデータ抹消を、よりすばやく行い、その履歴などを管理するという点が新機能といえる。
ターミネータLAN版の想定されるユーザー層は、現状、図4の通りである、
現時点では、
- PCやサーバーのリサイクル業者
- PCやサーバーのリース・レンタル会社
などを想定している。いずれも、PCのデータの完全削除を行う機会の多い業種といえるだろう。まずは、こういったユーザーからのリサーチなどを行い、使いやすさの向上を目指したとのことである。また、ライセンス体系なども、柔軟性の高い仕組みを採用した。今後も、ユーザーの要望を積極的に取り入れ、より使いやすい抹消ソフトへとしていきたいと、今後についても語っていた。