東京ゲームショウ2018では、バトルロイヤルゲーム「PLAYERUNKNOWN‘S BATTLEGROUNDS」(PUBG)を手がけるPUBG Corp.が初出展しました。今後のeスポーツの展望を語るプレゼンやモバイル版の試遊台もありましたが、ここでは21日に行われた「第一回 PUBG企業対抗戦 in TGS」をレポートします。

  • TGSに初出展となったPUBG Inc.。ブースでは40社参加の企業対抗戦が行われました

40社によるバトルロイヤル開幕!

PUBGは最大100名が最後の1人になるまで戦うバトルロイヤルゲームで、勝者になることは「ドン勝」といわれています。プレイヤーは装備を持たない状態で、飛行機から落下傘で降下。バトルステージに散らばっている装備をいち早く揃えつつ、相手を倒して最後の一人になると勝利となります。

バトルステージは、自由に動ける「安全地帯」が時間の経過により縮小するため(安全地帯外ではダメージが与えられます)、一カ所に留まる事はできず、戦闘は避けられません。アイテムの位置や、最終的な安全地帯がどこになるのかはランダムなので、勝利は運の要素も強いというのがこのゲームの特徴です(もちろん、動き方や、仲間チームとの連携、戦略などは練習によって向上するため、実力も十分関わってきますが……)。

4名1チームのチーム戦も盛んにおこなわれており、今回TGS2018で行われたのもこのチーム戦。今回は企業が4名1チームで参加し、20チームでのバトルが2回行われる、計40チーム(企業)の対抗戦となりました。

参加企業は、パソコンメーカーや部品メーカの他、ゲームメーカーやIT企業、はたまた居酒屋からと、幅広いジャンルで集結。なお、日本一を決めるわけではないので、1回目と2回目での決勝はありません。

実況にはインパルスの板倉俊之さんも!

ルールは4名1チームで、企業以外の助っ人は最大1名までOK。マップはPUBGでよく使われるErangelを使用し、TPPモード(三人称視点)を使用。対戦は1回で、最後に勝ち残ったチームが優勝です。実況はPUBG JAPAN SERIESのキャスターも行っているシンイチロォさん、スペシャルゲストとしてPUBGにハマっているインパルスの板倉俊之さんが担当していました。

  • PLAYERUNKNOWN‘S BATTLEGROUNDS

    実況担当はPUBG JAPAN SERIESのキャスターも行っているシンイチロォさん(左)、スペシャルゲストとしてPUBGにハマっているインパルスの板倉俊之さん(右)

  • 第一回 PUBG企業対抗戦 in TGSの企画趣旨。昨年まではWarGaming JAPANがPCメーカー対抗戦を行っていましたが、それの規模拡大版という感があります

第一試合、参戦の20社はこちら!

第一試合はサードウェーブ、デル、ユニットコムのPCメーカーの他、スクウェア・エニックス、DMM GAMES、コーエーテクノゲームズ、Cygamesとソフトメーカーが多く集まりました。他の多くもソフトメーカー系ですが、いちから株式会社のようなバーチャルライブ配信を手がけるスタートアップや、マッサージ店、居酒屋の仲間という異色の参加もありました(元々オンラインゲームで知り合った仲間と10年前に作った居酒屋だそうです)。

参加企業/チーム名
株式会社サードウェーブ / TEAM GALLERIA GAMEMASTER
デル株式会社 /ALIENWARE
株式会社スクウェア・エニックス / Team SQEX
いちから株式会社 / にじさんじプロジェクト
株式会社Wekids / Wekids
合同会社 DMM GAMES / DMMGAMES
株式会社SamuraiGamers / サムライゲーマーズ
株式会社コーエーテクモゲームス / KTWarriors
株会社ユニットコム / LEVEL∞
株式会社ジュピターテレコム / IMO
株式会社いろはにぽぺと / ISGの中の人
クラスター株式会社 / クラスター
株式会社おすすめ屋 / おすすめ屋
株式会社Cygames / Cygames
株式会社Gzブレイン / ファミ通Appキューティーズ
デジタルアドバイタイジングコンソーシアム株式会社 / DAC e-Sports Club
株式会社fubic / Dr.ストレッチ
ビットキャッシュ株式会社 / BitCash WoW!!
フォーエム株式会社 / フォーエム
株式会社グッドパッチ / ゲームパッチ
  • チーム入場ではそれぞれ自社のアピールをしていました。画像はDELLのALIENWAREチーム

  • いちから株式会社はなぜかノートパソコンを持っての登場

  • ノートパソコンを持っていたのは選手ではなく(?)、参戦するのはバーチャルキャラクター!

  • ということでバーチャルキャラクターがインタビューされていました

さて一回戦。マップ中央、西から東へ(プレイヤーを運ぶ)飛行機が飛び、安全地帯は西側の山近辺になりました(いち早くアイテムを整えて、山の上から狙撃するのが有利ですが、最終的な安全地帯がどこになるのかわからないので、山でなかった場合は降りるところを狙われます)。その序盤(3分58秒、7分38秒)でWekidsの2名が早々に戦線離脱となりました。普段モバイル版をやっている板倉さんは「画面キレイ」と感動してました。

  • 輸送機は島の中央やや北側を西から東に飛行。プレイヤーは落下傘降下して島に降ります

  • 初期配置状態。中央と東側が混乱しているので、すぐに戦闘が始まりそうです

終盤戦、生き残ったのは4チーム。「まさかのドン勝」はWekids

時間が経つと安全地帯は狭まり、遮蔽物の少ない山の斜面となりました。こうなると手りゅう弾やスモークを数多く持っているプレイヤーが有利になります。

29分過ぎで残り5チームになりましたが、ファミ通Apuキューティーズが4名とも生存。有利かと思われましたが、なんと20秒後に手りゅう弾によって全滅(多分、一カ所に集中してたのでしょう)。これで残りは4チームとなりました。

そんな中、Wekidsが30分42秒にBitCash WoW!!を制圧、31分10秒におすすめ屋、31分16秒にサムライゲーマーズを制圧してドン勝を決めました。初心者2名(昨日始めた人+PUBGやってない人)をチームに含むWekidsの勝利に、実況は「まさかのドン勝!」。

ドン勝を決めたのは助っ人のプロゲーマー。「本番は明日・明後日でオフライン大会でドン勝を決めたことがないので、明日はチームで頑張りたい」とコメントしていました。

Wekidsは、普段はゲームコミュニティマネジメントをする会社ですが「今日来たのは『仕事ができる人間はゲームができないという風潮』を潰すために来た。ドン勝が取れたことで仕事が出来てゲームもできるという事を実践できた」とアピールしていました。

  • 21分経過。安全地帯が狭くなり、遮蔽物が少ないので混戦となりました

  • Team SQEXがTEAM GALLERIA GAMEMASTERを撃破。声援が起こります

  • チームボードが消灯することで、負けがわかるようになっています(左側で光っているのがTeam SQEXのボード)

  • 安全地帯は遮蔽物のない山肌。かなり厳しかったようです

  • ここから3枚は公式配信動画より。残り数チームとなると戦闘エリアも狭いのでアっという間に決着します。30分42秒にBitCash WoW!!が敗退。残り3チーム

  • おすすめ屋はサムライゲーマーズとWekidsから攻撃を受け31分10秒で敗退

  • そして6秒後にサムライゲーマーズがWekidsから攻撃を受け、Wekidsが2名を残しての勝利となりました。ドン勝おめでとう!

  • 勝利を喜ぶWekidsチーム

  • ドン勝を決めたWekidsチーム。一番右の方が助っ人のプロゲーマーで、明日からのPUBG JAPAN SERIES Season1 Grade1でもドン勝を決めたいとの事でした

  • 第一グループ優勝トロフィーを掲げるWekidsチーム