リスクの定量的比較として騰落率や、ファンドと他資産との騰落率比較が確認できますが、収益性のうちトータルリターンやシャープレシオは確認できません。これらの情報は以下のように証券会社や銀行のファンド情報ページや、窓口で確認しましょう。

(引用元:SBI証券 投資信託パワーサーチのトピックス・インデ

(3)運用実績

この構成項目には過去の実績としての事実が書かれています。投資リスクは将来起こる可能性を書いているのに対し、運用実績はファンドの成績を確認するのに使います。「規模と安定性」のチェックをしましょう。また「投資効率」のチェックとして分配金の推移を確認したり、「収益性」のチェックとして1年ごとのリターンの推移を確認したりします。

基準価額・純資産が順調に増えているか。分配金が急に減少していないかなどは数年間のデータを並べてみないと確認できません。

(4)手続・手数料等

ファンドを購入するのに必要な事務手続きの情報やコストに関する情報がまとめられています。したがって「コスト」のチェック項目がここで確認できます。手数料、信託報酬、信託財産留保額がそれぞれいくらかになるかを確認しましょう。ファンドの期間終了日が定められている場合もこの構成項目で確認できます。

コストのうち購入時手数料は目論見書に書かれている手数料がそのまま適用されるわけではなく、銀行や証券会社がそれぞれ定めた手数料率が適用されます。したがって、手数料は最終的に詳細ページや窓口で確認するようにしましょう。


運用会社ごとに目論見書のレイアウトは異なっていますが、内容はどの投資信託でもさほどかわりません。ここで紹介した方法で、最低限何をチェックするか、どうチェックするかを知ってしまえば、どの運用会社が作成した目論見書でも読み解けるようになります。慣れてきたら、その他の項目にも目を通し投資信託のことをもっと理解できるようにレベルアップしていってください。