『みなさん』から学んだこと

――あらためまして、新たな番組を立ち上げるにあたって“アオハル(青春)”をテーマに選んだ理由は何でしょうか?

『みなさん』とか『めちゃイケ』とか、『学校へ行こう!』もそうなんですけど、僕がずっと見てきたテレビって“青春”を感じてたんですよね。そういうのがやりたくてテレビ局に入ったのに、今は少ないのが寂しくて企画しました。今が青春真っ盛りな人たちとお仕事をしたいなというのもあったんですが、実際にご一緒すると、僕らのほうが勉強になるんです。ピュアであるがままの姿で一生懸命頑張る姿って素敵だなと、あらためて気付かされるんですよね。だから、大人の完成された演者の方とお仕事するのももちろん勉強になるんですが、未完成なところから学ぶことってすごい多いんですよ。これをテレビで伝えることができたら、忘れていたものを大人も取り戻すことができるんじゃないかと思って。文化を作るのは若い世代でもあるので、それをテレビからもう1回発信したいという思いもありました。

――大人の完成された演者の方と言えば、マイアミさんは『とんねるずのみなさんのおかげでした』を、最後の1年間担当していましたよね。

本当にお笑いの第一線で活躍するそうそうたる方々が、妥協1つ許さないプロの世界でした。その前の『人生のパイセンTV』では、一般の方との仕事が多かったんですけど、そこから大物の芸人さんになって、今までとはまた違う演出のやり方が1から勉強になりましたね。それに、憧れていたマッコイ斉藤(『みなさん』演出)さんと一緒に仕事できたことでも、いろいろ教えてくださって自分の中でかなり引き出しが増えて、1年間で本当に学べるものはすべて学ばせていただきました。

――その教えも、『アオハルTV』に反映されてるんですね。

でも、1回目終わった時は、マッコイさんに「おまえそうじゃねぇだろ! 守りに入りやがって、もっと勢いよくやれよ!」って喝を入れられてしまいました(笑)。たしかにそうだなと思って反省して、今回は完全に若い子たちに振り切っています。

――前回はつるピカ頭で人々を笑顔にする活動をしている高齢者も出てきましたもんね(笑)

「あれの何が青春なんだよ!」って言われて、「ホントですね」って(笑)

――前回は、一芸をスタジオで披露していく「アオハルさんカーニバル」もありましたが…。

本当は今回も、参加者全員高校生で「カーニバル」をやろうと思ったんですが、これはどう頑張っても放送に入るわけがないと思って、諦めました(笑)

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    (C)フジテレビ

――『アオハルTV』という新たな番組も楽しいですが、終了を惜しむ声の多かった『パイセンTV』の復活というのも、考えているのでしょうか?

やりたいですね。実はまだ、セットをとってあるんです。

――おぉ!そうなんですね! MCのベッキーさんも、バラエティで復活したことですし。

そうですね。あの頃の自分からも大人になった部分がいっぱいあって、またちょっと違う演出や表現方法があるのかなとも思うので、またやってみたいですね。