――非常に和気あいあいとした、よい現場の空気ですね。
向里:そうなんです。私も現場の雰囲気が大好きで、スタッフさんや共演者のみんなと会えるのが楽しくて仕方ないんですよ。撮影がお休みの日なんて、次の撮影いつかな~、早く行きたいな、って思ってしまうんです(笑)。
井上:現場ではみんなでゲ-ムやって遊んだりするよね。
向里:『荒野行動』が流行っています!
井上:アクション練習のとき、向里ちゃんが「私ゲ-ム好きなんです」って話していて、それじゃあ現場に行ったらみんなでやろうって。
向里:萩原くんも、もともと『荒野行動』をプレイしていて、それでアクション練習のときから仲良くなりました。
井上:それ以来、休みの時間になると3人でずっと『荒野行動』ですよ。面白くて、思いのほかハマってしまいました。
向里:井上さん、コントローラーも買ってましたもんね。
井上:形から入るタイプなので(笑)。
――放送前ということでまだストーリーの詳細が明らかになっていませんが、もともと最凶のホラーだったジンガが本作『JINGA』では魔戒騎士としてホラーと戦っているのは何故か、など、ファンの間ではもう今からいろいろな推理や憶測が飛び交っている感じですね。
井上:第0話から第1話にかけても、さまざまな謎を残すようなストーリー展開になっています。ドラマの節々に後半展開へと続いていくような、意味のあるカットを重ねていますので、あのシーン、実はこうなんじゃないの?とかファンのみなさんにはぜひともいろいろな考察をしていただきたいですね。かなり設定の細かな世界観ですけれど、一方であまりそういったことを感じさせない、初めてこの作品を観る方にも楽しめるようなドラマでもあります。また『-GOLD STORM-翔』からご覧になっているファンの方には、以前と今回のジンガの"違い"という部分に注目していただければうれしいです。
――神牙がホラーを討伐する際に召還する「影煌騎士・狼是」の鎧を初めて観たときのご感想をお願いします。
井上:こういう形になったのか……と素直に感心しました。フォルムとかを見ても、造形師さんの遊び心がうかがえます。つい最近、実物を見たばかりでまだ慣れていませんが、角度によっていろいろな表情を出していて、実に面白いですね。
向里:狼是を一目見て、カッコいい!と思いました。この人が相棒でいて心強いといいますか、これなら絶対ホラーに勝てるぞ、という安心感があります。
――最後に、新番組『神ノ牙-JINGA-』のおすすめポイントをお2人からご紹介していただきたいです。
向里:毎回、神牙や楓沙、刀眞がこれからどうなっていくのか?とハラハラしながら、続きが楽しみになるストーリーになっています。視聴者のみなさんも、私たちといっしょに物語の中に入っていく、のめりこんでいく作品になればいいなと思っています!
井上:狙いとしては、アクションシーンになると「あっ、始まったな」という感じでドラマの流れが分断してしまわないように、お芝居の中でリアルなアクションを描きたい、というものがあります。
向里ちゃんとよく話しているのは、この世界にホラーや魔戒騎士、魔戒法師が本当に存在していたら、どういう反応をするか、みたいなことを考えてお芝居やアクションをしていきたいね、ということです。「ヒーロー作品だからとにかくカッコよければいいんでしょ」という「逃げ道」をなくしていくことができたらいいなと考えています。
そして、「善」と「悪」に焦点を当てたストーリーにも注目してほしい。正義の味方とは何か、正義の味方は本当に「善」なのか。そして神牙がホラーを「斬る」とはどういうことなのか……。魔戒騎士の「原点」みたいなものを、初心に戻って見直すような作品にしていきたいです。そして向里ちゃんがいま言ったように、じっくりと作りこまれた『神ノ牙-JINGA-』の世界観で少しずつ解き明かされる「謎」の部分を、みなさんで追いかけてみてください。よろしくお願いします。
テレビシリーズ『神ノ牙-JINGA-』はTOKYO MXで10月4日より毎週木曜24:30~、BS11で10月4日より毎週木曜26:00~、ファミリー劇場で10月7日より毎週日曜24:00~。またバンダイチャンネル、dTV、U-NEXTほかにて順次配信される。
(C)2018「JINGA」雨宮慶太/東北新社