子どもの歯はどうやってみがく?
講義のあと、内川先生による子どもの歯のみがき方のデモンストレーションも行われた。
「最初に生えてくる下の前歯は虫歯になりやすい歯ではないので、まずは練習と思って少しずつ慣らしていきましょう。ガーゼなどで拭くという方法もありますが、初めから歯ブラシを使うほうが後々お母さんもお子さんも楽になるので、私は歯ブラシをオススメしています」(内川先生)
また、この頃から子どもをひざの上に仰向けに寝かせて、上からのぞき込むように歯みがきをしておくのも大切だという。
「お子さんはイヤな顔をするかもしれませんが、お母さんお父さんはとにかく笑顔! これが大事です」と、親と子どもの格闘になりがちな歯みがきタイムだが、みがく側はとにかく笑顔を保つのがポイントだ。
前歯
裏側と外側どちらもみがく。前歯が4本出てくると、横みがきだけでなく縦みがきもすると非常に効果的だそう。
奥歯
とくに虫歯菌がつきやすい奥歯は丁寧に。舌側、噛む面、ほっぺた側の3面があり、とくにほっぺた側は汚れがたまりやすい。
「すべての箇所で10回ほど細かく歯ブラシを動かすのが理想です。しかしお子さんの機嫌の悪いときはある程度仕方ないですね。そんなときでも、お口の中に少しでいいのでフッ素を取り込んで、全体に広げるということが重要だと覚えておいてください」(内川先生)
泡タイプのフッ素塗布剤
今回内川先生とピジョンの共同で開発されたのが、「ピジョン おやすみ前のフッ素コート」。珍しい泡タイプのフッ素塗布剤だ。同社の提案する「毎日の乳歯ケア3STEP」として、赤ちゃんの自分みがき、ママ・パパの仕上げみがきに続く3段階目に、おやすみ前のフッ素コートをオススメしているという。
歯を守ってくれる唾液の量が少なくなる睡眠の前にフッ素を塗布することで、虫歯になりにくい口内環境をつくる。泡タイプなので塗り広げやすく、使用後のすすぎも不要。生後6カ月の赤ちゃんから使用できる。
毎日の子どもの歯みがきはとても大変だが、内川先生が言うように「健康な歯は親から子どもへのプレゼント」でもある。いざという時期にしっかりと歯みがきができるよう、早め早めのケアが大切になる。