「あたためるかき氷器」「焼き芋メーカー」など、ニッチなニーズを捉えた家電を発売しているドウシシャ。同社が9月4日に、2018年の秋冬製品を紹介するメディア向けセミナーを実施したので、その様子をレポートします。
35,000台を売り上げた焼き芋メーカーがさらに楽しく
まずは2017年に発売した「焼き芋メーカー BakeFree」(以下BakeFree)の新製品。BakeFreeは、付属の焼き芋プレートにサツマイモをセットすると、甘くしっとりとした焼き芋をつくれるというもの。日本全国の焼き芋ファンの心を掴み、累計販売台数は35,000台を超える人気アイテムです。
2018年モデルでは、従来の焼き芋プレートと平面プレートに加え、焼きおにぎりプレートをパッケージに付属。全国の焼きおにぎり好きも狙って販売します。レシピブックを同梱して10月に発売。価格は10,880円(税別)です。
開発担当の有末航太朗さんは、「焼きおにぎりの同時検索ワード(Google Trendsより)を調べると、最も多いのが"羽つき"、つぎに多いのが"おいしい作り方"です。当社の焼きおにぎりプレートを使えば、羽つき焼きおにぎりをおいしくつくれます」と自信を見せます。
作り方は、しゃもじでご飯をプレートにこんもりのせ、プレートで挟むだけ。およそ10分で焼きおにぎりが完成します。手でお米を握らなくて済むので、手が汚れずカンタンに作れます。
秒であたたまる! セラミックヒーター
つぎにこれからの冬にふさわしい暖房器具を2つ紹介します。1つ目は、昔のラジオのようなデザインがかわいらしい「PIERIA パーソナルセラミックヒーター」(CHT-061J/THC-1061J、販路によって型番が異なる)。発売は9月を予定し、価格は4,480円(税別)です。
人感センサーを搭載しているので、人が近づくとスイッチが入り、人が離れるとスイッチが切れます。スイッチが入ってからあたたまるまでにかかる時間はわずか10秒ほど。転倒すると自動で電源が切れる仕組みになっています。最大消費電力は600W、運転モードは強・弱。1時間、2時間、4時間のオフタイマーも備えています。コンパクトサイズのため、トイレや脱衣所といった狭いスペースに置いても邪魔にならずに使えそうでした。
デスクの足元に取り付けられるパネルヒーター
2つ目は、「PIERIA 足元パネルヒーター」(PHT-061J/THP-1061J、販路により型番が異なる)。発売は9月を予定しており、価格は8,980円(税別)です。
PIERIA 足元パネルヒーターは、スチールデスクなどにマグネットで取り付けられるパネルヒーター。スタンド付きで自立するほか、金属以外の場所に固定するための金具も付属します。消費電力は50W。1時間、2時間、4時間のタイマーや人感センサーを搭載しました。
パーソナル超音波加湿器
扇風機などをラインナップするKamomeブランドで初めて、超音波式の加湿器(KKWT-301/TWKK-1301、型番は販路によって異なる)も9月に発売します。価格は10,880円(税別)。タンク容量が約2.4L、最大加湿量は約300mlです。加湿量は無段階で調整可能。連続加湿時間は8時間(最強運転時)。1時間、2時間、4時間のオフタイマー機能を搭載しています。
ちなみに同社の加湿器は、USB給電タイプを除くすべての製品でSIAA(抗菌製品技術評議会)が制定した基準を満たしています。SIAAの基準とは、防カビ加工が施されていない製品の表面と比較して、特定のカビが繁殖しにくい「防カビ性」、SIAAが独自に決めた基準を満たす「安全性」、防カビ加工製品・防カビ剤の登録番号、加工部位などを明示している「適切な表示」という3つの基準のこと。水を加熱しない超音波式の加湿器では、菌の繁殖が心配。SIAAに準拠しているのはありがたい点でしょう。