俳優業への思いとパフォーマーとのバランス
――EXILEの充電期間中、岩田さんは俳優として大活躍でしたが、俳優としての手応えはいかがですか?
毎回いろんな現場に立たせていただくたびに学ぶことばかりで、少しずつ前進しているのかなと思いながら手探りでやっている状態です。納得のいく芝居ができたという手応えはほとんどなく、どうにかこうにか活動が続いていることに感謝していますし、そのたびに少しずつ成長しないと失礼だなと思っています。やればやるほど悔しい思いもしていて、その悔しい思いが次への活力になっていると思います。
――演じてみたい役はありますか?
逆にどんな役をやってほしのかなと思うので、あまり自分の中でこういう役をやってみたいというのは決めずに、意外性のある役だったら何でもやってみたいです。でも、意外性って何でしょう?(笑) すごい根暗な役や、救いようのない悪役はやったことないかもしれないです。あと、特徴のない普通の人の役も興味があります。
――EXILEが再始動し、パフォーマーと俳優のバランスをとるのは大変ではないですか?
そのバランスに関しては、今までツアー中にドラマや映画がなかったことのほうがないので、かなり慣れてきました。ツアー前のコンディションのもっていき方も自分の中で培ってきたものがあるので、それは三代目でもEXILEでも変わりません。
芽生えてきた制作側への興味
――パフォーマーとして、役者として、さまざまな姿を見せられている岩田さんですが、今後挑戦してみたい目標がありましたら教えてください。
最近は制作側にも興味があり、どんな形かまだわかりませんが、役者という形以外で何か作品に携われるような関わり方ができたらと考えています。クリエイティブな活動ができたらまた幅が広がると思いますし、具体的に何か動いているわけではないですけど漠然と興味が出てきました。
――それはHIROさんの存在が大きいのでしょうか?
そうですね。HiGH&LOWプロジェクトもHIROさんの構想から生まれたアイデアで、自分の頭の中の構想がビジネスモデルになっていくというのは男として最高にやりがいがあるだろうなと。いきなりあんな大規模は無理ですけど、自分のやりたいという熱を発信できる場所・方法を探して、少しずつやっていきたいです。
――6月までドラマに出演され、9月15日からはEXILEの3年ぶり全国ドームツアーがスタートしますが、この夏は少しリフレッシュできましたか?
7月後半から8月は自分の時間ができたので、夏らしいことでいえば友達とバーベキューをしたり、自分の中の心のリフレッシュやインプットの時間は少し設けられました。本格的にツアーに向けてモードを切り替えていく前に、リフレッシュできたかなと思います。
――最後に、再始動してパワーアップしたEXILEの魅力をアピールお願いします。
年代もバラバラですし、各々のグループの活動があったり、個人活動で俳優をやる人がいたり、バラエティに出る人がいたり、MCをやる人がいたり。そういった多岐にわたる活動でそれぞれの長所を伸ばした数年間だと思うので、それが集結してパワーアップしたグループとしてのエンターテインメントを体感してもらいたいです。
岩田剛典
1989年3月6日生まれ、愛知県出身。三代目 J Soul Brothersのパフォーマーとして2010年にデビューし、2014年にEXILE に加入。グループでの活動以外に俳優として数々の作品に出演。2016年公開の映画初主演作品『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』では第41回報知映画賞新人賞、第40回日本アカデミー賞新人俳優賞・話題賞、第26回日本映画批評家大賞新人男優賞を受賞。主な出演作にドラマ『砂の塔~知りすぎた隣人』(16)、ドラマ『HiGH&LOW ~THE STORY OF S.W.O.R.D.~』(15)から続く、映画『HiGH&LOW』全シリーズ(16~17)など。4月期の『崖っぷちホテル!』で連ドラ初主演。10月5日に主演映画『パーフェクトワールド』の公開を控える。
※ヘアメイク=下川真矢