次に、Yoga Book C930の最大の特徴でもある、E Inkディスプレイを見ていこう。

E Inkディスプレイは、フルHD(1,920×1,080ドット)表示対応の10.8型だ。こちらも液晶ディスプレイ型同様にタッチ操作に対応するとともに、Precision Penを利用したペン入力も可能だ。

ディスプレイを開くと、スリープから復帰すると同時にソフトウェアキーボード「E Ink Keyboard」が表示される。E Ink Keyboardは全30言語に対応し、自由に切り替えて利用できる。その中には日本語キーボードも用意されていた。なお、キーボードの切り替えには10秒ほどの時間を要する。

  • E Inkディスプレイは、フルHD表示対応で、サイズは液晶と同じ10.8型。こちらもタッチとPrecision Penを利用したペン入力をサポートする

  • スリープ時に、E Inkディスプレイに画像などを表示できる

動画(スリープ復帰):スリープから復帰してE Ink Keyboardが表示される様子 ※音が出ます

  • E Ink Keyboardは30言語に対応

  • 日本語キーボードも用意されている

  • スペースキー下の丸い部分をタッチするとタッチパッド領域が現れる

  • タッチパッドが開くと一部キーが隠れるが、いずれかのキーをタイプするとタッチパッドは自動的に消える

押したキーが目でわかるE Inkキーボード

E Ink Keyboardは、キーをタイプすると、キーが沈み込むようなアニメーションのギミックも備えている。これにより、今どのキーをタイプしているのかを視覚的にわかりやすく表現している。

従来同様、タイプ時に音を出したり、バイブレーション機能を利用したフォースフィードバックも盛り込まれているが、このアニメーションによって、手元を見ながらタイピングするときにはかなりタイプしやすく感じた。とはいえ、キーボードを叩いているという実感が弱いのは従来から大きく変わっておらず、タッチタイプ時などはまだまだ違和感が拭いきれなかった。

それでも、従来モデルの利用者に聞くと、かなりタイピングしやすくなったとのこと。Lenovoも、予測機能を進化させることで従来モデルに比べてミスタイプが半減しているとしている。短時間の試用では、なかなか体感できなかったが、扱いやすくなったのは間違いなさそうだ。

動画(タイピング):キーをタイプしたときの、キーが沈み込むようなアニメーションの様子 ※音が出ます

  • キーボードタイプ時のサウンド、バイブレーションによるフィードバックも用意されているが、キーをタイプする実感はあまり感じられない