Lenovoは、IFA2018の開催に合わせて、E Inkディスプレイ採用の2画面2in1タブレット新モデル「Yoga Book C930」を発表した。実際に会場に展示されていたYoga Book C930実機で、ハードウェアやE Inkディスプレイまわりをチェックしてきたので紹介する。

  • 液晶とE Inkの2画面2in1タブレット、Yoga Book C930

ボディまわりは従来モデルとほぼ同じ

ではまず、外観からチェックしていこう。

本体デザインは、従来モデルからほとんど変わっていない。閉じた状態ではフラットな板状で、とてもシンプルな印象だ。ヒンジには、最近のYogaシリーズでは採用例が減ってきている、細いヒンジを組み合わせたウォッチバンドヒンジを引き続き採用。適度なテンションを保ちつつ、好きな角度でぐらつくことなくディスプレイが保持される。

  • Lenovo

    本体正面。閉じた時の厚さは9.9mm

  • Yoga Book

    左側面。USB Type-Cを1ポート配置

サイズは260.4×179.4×9.9mmと、従来モデル(256.6×170.8×9.6mm)と比べると、わずかに大きくなっている。また、重量はWi-Fiモデルが775g、LTE対応モデルが799gとなっており、従来モデルの690gに比べるとやや重くなった。とはいえ、手に持った印象は大きく重くなったという印象はほとんどなく、携帯性に関してはそれほど問題とはならないはずだ。

外部端子は、E Inkディスプレイ側の左右側面にUSB Type-Cを1ポートずつ用意。また、左側面にはmicroSDカードスロットを配置。電源ボタンとボリュームボタンは右側面に用意されている。また、E Inkディスプレイ右上には指紋認証センサーを搭載している。

  • レノボ

    左側面には、SIMカードとmicroSDカードを装着できるSIMトレイも配置

  • 後部側面。従来同様のウォッチバンドヒンジを引き続き採用

  • 右側面。こちらにはUSB Type-Cと電源ボタン、ボリュームボタンを配置

  • 天板。フットプリントは260.4×179.4mmと従来モデルよりやや大きくなった

  • 底面。従来同様の板状の非常にシンプルなデザイン

  • E Inkディスプレイ右上には指紋認証センサーを配置

マグネットを活かした開閉ギミック

液晶ディスプレイは、QHD(2,560×1,600ドット)表示対応の10.8型IPSタッチ液晶を採用。輝度400cd/平方メートル、sRGBカバー率は85%と、表示品質は標準的。また、付属のPrecision Penを利用したペン入力にも対応する。

ところで、Yoga Book C930では本体を閉じた時にマグネットで液晶ディスプレイ型とE Inkディスプレイ側が固定されるようになっている。そして、閉じた状態から天板を軽くノックすると、マグネットの極性が変わり、ディスプレイ部が軽く開くといったギミックを採用している。テーブルに置いた状態以外では、あまり使い道のないギミックのようにも感じるが、このおかげでテーブルに置いた状態でディスプレイが開きやすくなるのは事実で、結構便利に活用できると感じた。

  • 液晶ディスプレイは、QHD表示対応の10.8型IPSタッチ液晶を採用。表示品質は標準的。付属のPrecision Penを利用したペン入力もサポート

  • 液晶ディスプレイ上部には200万画素カメラを搭載

  • もちろんディスプレイはフラットに開く

  • 付属のPrecision Pen。4,096段階の筆圧検知に対応し、滑らかな入力が可能だ

  • ペン先は十分に細く、細かな入力も軽快だ

  • ペン尻にもボタンを搭載

動画(ノックオープン):閉じた状態で天板をノックすると、ディスプレイ部が軽く開く ※音が出ます