• 柔らかな外光が差す状況でのカットですが、薄いヴェールがかかったような味わいのある描写がとてもいい感じです。やはり、美しいボケを出せる大口径レンズとの相性がピッタリだと感じます(XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro使用、ISO200、1/45秒、F2.8、-0.7補正)

  • 曇りの日の屋外でのカットですが、このようにフラットなシネマライクの描写になります。やや抑揚に欠ける印象もありますが、品位があって疲れない絵作りといえるでしょう(XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro使用、ISO200、1/400秒、F2.8)

  • 真っ青な夏の空も、ETERNAモードで撮るとこのような色合いになります。くすみが感じられる青ですが、落ち着きのある絵作りをしたいフォトグラファーに向いています(XF10-24mmF4 R OIS使用、ISO200、1/500秒、F8.0、-0.7補正)

  • ETERNAモードは、望遠レンズでのロングショットにも合います。PROVIAモードなどでは発色に強く影響し、被写体が浮かび上がりすぎることもありますが、この場合は背景とうまい感じにフラットになじみました(XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR使用、ISO200、1/2700秒、F2.8、-1補正)

  • 日が傾いて光量が少なくなったシーンでは、よりフラットで浅い印象の絵作りとなります。大口径レンズを使ってポートレートを撮ると、より雰囲気のあるカットになるでしょう(XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR使用、ISO200、1/1600秒、F2.8、-0.7補正)

  • ハイライトとシャドウを、ともに柔らかくかつ印象的に写すことができるのがETERNAモード。スナップから風景、ポートレートまで、幅広く使えるフィルムシミュレーションといえそうです(XF35mmF1.4 R使用、ISO200、1/8000秒、F1.4、-0.7補正)

このETERNAモードで撮影が楽しめるのは、いまのところXシリーズのなかでもX-H1のみとなっています。当然ながら、富士フイルム以外のメーカーでETERNAと同等の表現ができるカメラは存在しません。カメラ選びの際は、このような表現の違いに着目するのもよいでしょう。