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『dele』菅田将暉(左)と山田孝之

ストーリーの“新しさ”にも評価

第3位は山田孝之&菅田将暉ダブル主演の『dele』(テレビ朝日系、毎週金曜23:15~ ※一部地域除く)で、4.07。パソコンやスマホなどに残された“デジタル遺品”を削除=“dele”する仕事人が主人公というこれまでにない設定で、「面白い。あまりないドラマ」(41歳男性)、「切り口が面白い」(24歳女性)、「新感覚」(57歳男性)など、中身の面白さはもちろんドラマの“新しさ”に対して評価する視聴者も多かった。

また年代別にみると、10代視聴者の満足度が4.53とトップで、「内容が惹きつけられる」(18歳女性)、「内容は少し難しいけど面白い」(16歳女性)、「内容がめちゃくちゃ面白い」(18歳女性)など、ティーン層で高い人気を誇る菅田が出ているからという理由ではなく、内容に対する評価で高い満足感を獲得している。

第4位も“医療×子”がテーマ

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『透明なゆりかご』(左から)水川あさみ、清原果耶、瀬戸康史

第4位は、清原果耶主演の『透明なゆりかご』(NHK、毎週金曜22:00~)で3.99。16歳で今作が初主演の清原演じる主人公の高校生が、町の小さな産婦人科に看護助手としてアルバイトする中で出会う“命の現場”の物語で、満足度トップの『グッド・ドクター』と同じく“医療×子”がテーマだ。

小児外科と産婦人科という違いもあるが、『グッド・ドクター』が患者たちの体と心をどのように“治療”していくかの物語であるのに対し、今作は様々な事情をもって産婦人科へ訪れる妊婦とその家族の“人間ドラマ”に重きが置かれている。幸せな結末だけでなく厳しい現実もしっかり描かれる今作に対し、「これまで触れてこなかったような部分に踏み込んでいて、とても見ごたえがある」(47歳男性)、「毎回深い話で考えさせられる」(32歳女性)、「幸せについて考えさせられる」(34歳女性)など、視聴者の心に深く響くことで高い満足感を与えている。

“考えさせられるドラマ”というと難しく、そして重い雰囲気を想像しそうだが、「テーマが重い中とても丁寧に作られていておもしろい」(35歳女性)、「厳しい内容を透明感のある映像で描かれていて見ていてつらくない」(60歳女性)など、丁寧な演出とみずみずしい映像で不思議と視聴後感の良い作品に仕上がっている。

映画ファンも認める『この世界の片隅に』

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『この世界の片隅に』松本穂香(左)と松坂桃李

その他、松本穂香主演の『この世界の片隅に』(毎週日曜21:00~)が3.92で第5位に入り、「ドラマ版も漫画に負けていない」(56歳男性)、「映画もよかったけど、ドラマもとてもよい」(54歳女性)など、評価の高い映画版ファンからもお墨付きだ。

また、ここまで上位に入っていない日本テレビの作品だが、最も高い満足度は波瑠主演の『サバイバル・ウェディング』(毎週土曜22:00~)で、3.85をマークして第7位。「女子力を高めるのに役に立つ」(52歳女性)、「ドラマ内に出てくるブランドのうんちくに関心する」(47歳女性)、「恋愛についての豆知識やブランドの歴史など知れてとても勉強になりながら楽しく見れる」(23歳女性)など“ハウツードラマ”としての評価も高い。

夏休みやお盆休みが入る影響から視聴率が下降し、例年“夏バテ”してしまう作品が多い印象の夏ドラマだが、今年は視聴率も視聴者の満足度もキープし続ける作品が目立つ。最後まで視聴者を裏切らない展開を期待したい。