今回試したモデルは、CPUに4コア8スレッドの第8世代インテルCore i7-8550U(1.8GHz/最大4.0GHz)を、GPUにNVIDIA GeForce MX150、ストレージは256GBのSSDを搭載した上位モデル「PS42 8RB-005JP」です。

Windowsシステム評価ツールで確認したところ、プロセッサのスコアは9、ストレージのスコアは7.8と好成績でした。PCMark10でも、総合スコアが3693と普段使いには十分すぎる性能を持っていることがわかります。

  • Windowsシステム評価ツールでは、プロセッサやメモリのスコアが9と非常に高い数値でした

  • PCMark10では、PCの基本性能を示すEssentialsは6772、ビジネスアプリのパフォーマンスを示すProductivityは6129と高いスコアでした

  • CrystalDiskMarkでストレージのスピードをチェックしたところ、シーケンシャルリードが550MB/s前後、ライトが520MB/sと、SATA SSDとしてはほぼ限界に近い速さです

実際にOfficeを使用して作業してみましたが、WordやExcel、Power Point文書の読み込みや編集をサクサクと行うことができました。ある程度ページ数のある、図版を多用した文書をスクロールしたり、修正したりする場合も、ほとんどもたつくことはありませんでした。

こうしたビジネスアプリを使う際に意外に便利だったのが本機のヒンジ機構です。ディスプレイ部を180度まで開くことができるので、向かい合った相手とでも一緒に画面を見ながら打ち合わせできます。ビジネスシーンでは強い味方になってくれそうです。

  • ヒンジは180度開くことができます

GeForce MX150搭載、GPUを使った処理が快適に

本機がほかの薄型軽量モバイルノートPCと比べて優位な点のひとつに、単体グラフィックスのNVIDIA GeForce MX150を搭載している点も挙げられます。ベンチマークテストの3DMARKで確認したところ、GPUを有効にした場合はCPU内蔵グラフィックスの3倍程度のスコアを叩き出しました。

  • 3DMARKでは、高性能なゲームPC向けの「Fire Strike」が3254というスコア

  • 3DMARKでは、ゲーミングノート向けの「Sky Diver」が10689というスコアで、ある程度重いゲームも快適にプレイできそうです

  • 3DMARKでは、ミッドレンジ向けの「Cloud Gate」が13668というスコアで、日常的な作業なら十分すぎる性能であることがわかります

このグラフィックス性能の高さは、画像編集や動画編集時に生きてきます。今回は、Photoshop CCやPhotoshop Lightroom Classic CCで試してみましたが、GPUを活用する処理が非常に高速でした。たとえば、Photoshopで30枚程度の画像に複数のフィルタ処理を施す作業では、GPUを無効にした場合は8分7秒かかりましたが、GPUを有効にすると3分10秒と半分以下に短縮されました。

  • 高性能なグラフィックスを搭載しているため、画像編集などが快適に行えます

また、長時間負荷の高い処理を続けてもパフォーマンスがあまり落ちなかった点も特徴といえそうです。本機には「Cooler Boost 3」という、同社のゲーミングPCに搭載されている冷却システムを備えていますが、ビジネス向けPCでもその効率の良さを実感しました。