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リリー・フランキーが「すげー面白いよ」

――あらためて、『99人の壁』の魅力はどんなどころでしょうか?

とにかく自分の得意分野で勝負できるというところですよね。普段のクイズ番組だったら猛者たちに勝てるわけがないと思ってる人も、戦えるかもしれない。僕もクイズ番組は昔から好きでよく見てたんですけど、自分の知らない問題だったら「こんなこと知っててすごいなぁ」と思えるし、自分の得意分野だったら「答えられるかも」と思えるし、そういういろんな参加の仕方ができるのが、魅力かなと思いますね。

――周囲の反響はいかがですか?

リリー・フランキーさんが見てくださっていて、「すげー面白いよ、この番組」って言ってくださったんですよ。あと、今回出場されたやくみつるさんが、収録中に「深いねぇ」って言ってるのが聞こえたんです。そういうのを聞くと、あらためて、今までにない番組なんだなって思いますね。

――過去の参加者で、印象に残っている方はいらっしゃいますか?

ミスター切手(興梠卓人さん)ですね。1回目の放送では1問目で失敗し、2回目の放送でご婦人が「アガサ・クリスティ」ジャンルで挑んだら記念切手に関する問題でブロックして、それでリベンジして100万円を獲ったんですよね。彼は印象深いです。あと、僕を乗せたことがあるというタクシーの運転手さん(笑)。今日もいらっしゃっていて、ビックリしました。

――二朗さんから見て、100万円獲りそうだなって分かる雰囲気の方っていますか?

わりと物静かな感じの「私、テレビに出るような感じじゃないんです…」って言うような控えめな人が獲るような…。「ガトーショコラ」で100万獲ったToshlさんは、何万人の前でライブをやる方なのに、最初はずっと「全然自信ない」と言ってたんですけど、3問目をクリアしたときくらいから、いわゆる“ゾーン”に入った感じになって急にテンション上がったこともありましたからね。ん~でも、予想はつきませんね。

――もし、ご自身がチャレンジャーとして参加するとしたら、得意ジャンルは何を選びますか?

ん~当然来る質問なのに、全く考えてなかった(笑)。う~ん、一時期の「小劇場界」とか、近藤貞雄や与那嶺要が監督やってた頃の「中日ドラゴンズ」とか…。でもさぁ、「うちの嫁」なんてダメですよね。みんなある程度知ってることじゃないと。

――前回、滝沢カレンさんが「滝沢カレン」でチャレンジしましたよ!

そうかそうか! 今回も「佐藤二朗」で出てた人がいたから、それはいいんだ! でも、出演作品を交互に答えるサドンデス方式で間違えたらシャレになんないよ。その作品のプロデューサーや監督が見て「あぁ覚えてないのかぁ」って思われちゃうし(笑)。でも、出るなら「佐藤二朗」でやります。勝てる自信はないです!

「アイツには好きにやらせろ」と言ってくれた

――あらためまして、「フジテレビばかやろー!!」コールには、どんな思いを込められてるんですか?

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「フジテレビばかやろー!!」って叫ぶのを許してくれるフジテレビであってほしい。そして笑ってカットせずに放送で使ってくれるフジテレビであってほしい。学生時代は『夕やけニャンニャン』とか見て育ってきたので、僕なりのフジテレビに対する愛ですね。

――フジテレビは最近元気がないと言われますが、こうして新たに生まれた番組が順調にゴールデンに上がってきて、力になりたいという思いもありますか?

無名時代に、フジテレビのドラマ『人間の証明』(04年)に鈴木吉弘さんというプロデューサーが抜てきしてくれまして、僕は竹野内豊さんをいじめる役で「なんだあの無名な目立ちたがりの俳優は」って周りのスタッフが言う中で、監督の河毛俊作さんだけは「アイツには好きにやらせろ」と言ってくれていたそうなんです。このドラマは他にも、風間杜夫さん、松坂慶子さん、緒形健さん、國村隼さん、大杉漣さん、高岡蒼甫、松下奈緒と、ものすごいメンツが出てたんですけど、その打ち上げで河毛さんから、「このドラマの一番の収穫はお前だったよ」って言われて、そこからフジテレビのドラマにすごくたくさん出させてもらったんですよね。だから、恩返しなんて大それたことは考えてませんけど、最近フジテレビのドラマのお仕事があまりないんで、こうやってフジの人たちと一緒に番組ができるのは、楽しいですね。

――鈴木吉弘さん、4月の人事でドラマ制作の室長になりました。

えっ!? じゃあ、足舐めに行かないと!(笑)

カリフラワー風の髪型に注目

――では、今回の放送の見どころをお願いします。

千葉、俺に耳打ちしろ。それを俺が答えたようにするから。

千葉D:(ヒソヒソヒソ…)

うん、分かった。えーと、過去最高のハイレベルな戦いでした。本当に過去最高のハイレベルな戦いでした。問題文の途中で答えられて意味が分からないと、出題の牧原(俊幸)さんとか、小坂(由里子)に全文を言ってもらうんですけど、全部聞いてもわからないし、答えを聞いてもよく分からないみたいなことが多いので、その分野にすごく特化した人たちのすごい壮絶な戦いが今回も見られると思います。あと、僕の髪型にも注目していただきたいと思います。

――その髪型は、ドラマ『今日から俺は!!』の役づくりでパンチパーマにされていますが、もう撮影は終わったので、本当はもう髪切る予定だったんですよね?

パーマがどんどん膨らんでいって、帽子なしじゃ外も歩けなくなってきちゃって。うちの6歳の息子なんて、毎朝俺を見て驚くからね。「おまえ昨日見てただろ!」って思うけど。だからやっと切れるなと思ったら、千葉が「役でパンチパーマになったって役者さんぽいので、できれば『99人の壁』の収録までその髪でいてくれませんか?」って無責任なこと言いやがって。撮影終わって2週間くらい空いたんですよ!? 俺の私生活を返してほしい(笑)

――でも、その願いを聞いてあげるのは、千葉さんを信頼しているからですよね。

まだ“信頼”という言葉は軽く使いたくないですけど、精神的に依存してるので(笑)。実は『今日から俺は!!』の撮影は順撮りじゃなくて、パンチパーマがだんだん膨らんでおばちゃんみたいになっていっちゃうから、時系列がつながるようにジェルでフォルムを小さくしてるんです。ただ、カリフラワーみたいな頭も、少しはお披露目したい気持ちもあるので、『99人の壁』で全国の皆さんに1回お見せするのもいいかなと思ってます。