▼世界中の人々に愛されるアニソンシンガーへ向けての、新しい一歩
――そしてこのシングルにはEnglish ver.も同時に収録されていますが、今回は「Edelweiss」のときと違って訳ではないんですよね。
はい。完全にイチから作詞ということで。「Eternal Star」のテーマやキーワードは軸に置きつつも、自分なりの言葉や解釈でTVアニメ『ISLAND』のイメージソングのような気持ちで作っていきました。
――たとえば、どういった部分にそのねらいを込められたのでしょう?
亜咲花 1番では"私"視点で、2番では"僕"視点にと両方の視点にして、「お互い何を想っていたんだろう?」とかお互いが辿っていた道とかを、凛音と切那に当てはめていって書いてみました。それと、日本語のバージョンを聴いた人にも二重で楽しんでもらえるような仕掛けもやっていまして。English ver.でも、日本語バージョンで使われている英語の部分を同じように使って歌詞を書いたんです。
――そうした部分を固定しながら亜咲花さんなりの歌詞を作りあげたというのは、難しかったですか? それとも楽しかったですか?
もう、楽しいが99%ですね。残りの1%は、日本語の音と英語の音を一緒に当てはめていかなきゃいけないので、メロディとか譜割りの面で苦労したっていうところだけで。あとは本当に楽しかったし、これだけアニメをイメージして書けたので、「アニソンを書くって、こういうことなんだなぁ」っていう気持ちがわかったりもしましたね。
――前回のインタビューでおっしゃられていた、「英語という長所を生かしてアニソンを歌いたい」というお話を、早速実現されましたね。
いやー、うれしいです! 最近は海外で歌わせていただく機会も本当に多いんですけど、海外の方に日本語で伝えられるものってどうしても限りがあると思うんです。だから逆に、向こうの言葉でやっちゃえばそのバリアーってなくせると思って。やっぱり日本の方だけではなく世界中の方に楽しんでいただける楽曲を作っていきたいなと思っているので、今後も英語を自分の武器として楽曲を作ったり、曲を書いたりしていけたらと思っています。
――ただそうなると、楽曲に乗るメッセージが微妙に変わってくる部分もあると思うのですが、レコーディングの際にその部分での苦労はなかったですか?
今回は、本当に別物として考えていまして。日本語バージョンは出だしから元気に星に願いをかけるような感じだったんですけど、English ver.はひとりの女の子が男の子を探していて……っていうちょっと切ない部分から始まるので、寂しさとか切なさをメインにして声質も柔らかくなっていると思うんです。だから表現も、少し変わったりしているんですよね。
▼表題曲と真逆の世界観を持つ、カップリング曲では苦戦も
――そしてもう1曲収録される「Marine SNOW」はまさにタイトル通りのイメージの曲ですが、こちらもTVアニメ『ISLAND』のEDテーマになっているんですよね。
そうなんです。こちらはすべてが「Eternal Star」と対比した存在になっているんですよ。この曲のような壮大なバラードっていうのが自分自身初めてでしたし、ストーリーもかなり重くなっているので、最初は世界観を感じて「自分で歌えるのかな?」とも思いました。
――では、実際レコーディングはいかがでしたか?
イメージもたくさんしてレコーディングに挑んだんですけど、なかなか自分が「こう歌いたい」と思い描いていたイメージと、声と体がマッチしなくて。私的には、最初「凍えるような」っていう歌い出しはふらふらしながらっていうイメージだったんですけど、無意識のうちにバラードを歌えることがうれしかったのか、ちょっと元気めになっちゃったというか重い感じがしなくて。そういう歌詞の世界観の重みを表現するのに、今回苦労しました。
――ただ、単に重いだけではなく要所要所で強く力が込められていたり、希望を感じる部分があるように思いました。たとえば非常に細かいのですが、1サビの「導かれてくまで」の"で"とか……。
うれしい! ありがとうございます(笑)。ここ、めっちゃ悩んだんですよ。サビだからもっと感情を爆発させたいなと思ったんですけど、この曲は普通のバラードみたいに感情を激しく上げ下げするのはなんか違うなと思って。曲が進むごとにスケールがどんどん大きくなっていって、最後のサビでその気持ちが爆発するようなイメージが曲にあったので、最初のサビで爆発させすぎないよう加減をしました。
――その大サビの中盤、「たとえ世界」の部分でのぐっと力の入り方が序盤と全然違いますね。
そうなんです。前半はやっぱり辛いことや嫌なことに向き合いたくないっていう気持ちが強いなかで解決策を探してるんですけど、Dメロでは「きっと変えてみせるよ」とか、「終わりが来てるから、僕の手を掴んでいくよ」って言ってるんですよ。終わりを認めているということは、嫌なことから逃げずに向き合っていく姿を見せてるんだなと思って。それから希望を見つけてこのまま進んでいくよっていう、前向きソングなんだなと思うんですよね。
――そしてこのでも、MVを撮影されていまして、こちらもShort ver.が公開中ですね。
亜咲花 そうなんです。こちらは曲調に合わせて、今までのMVとは違ってダークなものになってるんですけど、でも世界観は「Eternal Star」と一緒なんですよ。「EternalStar」の"空"と対比して「Marine SNOW」は"海"のイメージで作っていて、海から蒸発して雲になって、雲から雨でまた海に還るというような。ショートバージョンじゃ分からないのですが、両方のMVを最後まで見ることによってループして見れるような作りになってます!「Marine SNOW」の最後のシーンと「Eternal Star」の最初のシーンも繋がるように出来ているんです。
――そしてこの夏の楽しみといえば、この夏アニサマ(Animelo Summer Live)への出場も決まっています。前回「けやきからステージへのひとりになれたら」とおっしゃってましたけれども。
まさに有言実行!(笑)。でもいまだに夢みたいで。アニサマのプロデューサーが直々に私に伝えてくださったんですけど……「え? アニサマ決まった? え?」みたいに脳ではわかってないのに、体は反応してて涙が止まらないし、腰も抜かしちゃって。本当に、人間ってびっくりしたら、頭真っ白になって何もできないんだなって思いました。泣きながらすぐ両親に連絡して。特に父は、中2の頃からずっとアニサマに毎年一緒に通っていて「あさちゃんもいつか立てたらいいね」って言って応援してくれていたので、今年は本当にいい恩返しができるなって思っています。
――そのステージ、どんなものにしたいですか?
アニソン歌手としてずっと自分が夢にしてきた舞台なので、失敗を恐れず挑戦して、第一に楽しむ。そして……泣かない!(笑)。アニサマのステージを思いっきり楽しんで、亜咲花を知らない人にも知ってもらえるように、思い切って亜咲花らしさを出していきたいです!
●亜咲花5thシングル「Eternal Star」
発売:2018年8月15日
・DVD付盤(CD+DVD)
価格:1,900円(税抜)
収録内容
DISC1 CD
01.Eternal Star
02.Marine SNOW
03.Eternal Star English ver.
04.Eternal Star(off vocal)
05.Marine SNOW(off Vocal)
DISC2 DVD
01.Music Video
02.メイキング映像
・ISLAND盤(CD)
価格:1,500円(税抜)
収録内容
DISC1 CD
01.Eternal Star
02.Marine SNOW
03.Eternal Star English ver.
04.Eternal Star(off vocal)
05.Marine SNOW(off Vocal)
エンハンスドCD
TVアニメ「ISLAND」ED映像をEnglish ver.に変えた特別版を収録
TVアニメ描き下ろしジャケットイラストを使用したデジタルデータを収録
・初回封入特典
【DVD付盤/ISLAND盤(共通)】亜咲花オリジナル生写真(プリントサイン入り)※全5種類のうち1枚をランダム封入
●「亜咲花 19th Birthday LIVE ~Make It Happen LTB~」
日程:2018年10月19日
場所:渋谷 duo MUSIC EXCHANGE
時間:開場 18:00/開演 19:00
チケット(別途ドリンク代):グッズ付チケット6,000円(税込)/通常チケット4,500円(税込)
【先行チケット販売(先着)※グッズ付チケットのみ販売】
7月31日10:00~9月2日23:59まで※先着にて1人4枚まで
詳しくはコチラ
【通常チケット販売(先着)※通常チケットのみ販売】
販売日程は後日発表