watchOS 5から見えてくる次期Apple Watchの姿

話がちょっと大きくなりすぎたので、本題に戻ろう。最後にwatchOS 5から見えてくる、次期Apple Watch(名称は「Series 4」?)についても触れておきたい。勘のいい人なら、現時点での最新OS「watchOS 4」が「WWDC17」でアナウンスされた時に、「ミュージック」アプリでの自動同期など、iPhoneなしで利用できるシーンをチラ見せしていたので、次はセルラー機能が来ると予測がついたのではないだろうか。watchOS 5からもいくつか予想できそうなことがある。

「トランシーバー」について考察してみると、音声入出力の品質向上が期待できそうだ。話し声を効率よく拾えるのはもちろんだが、Apple Watch本体のスピーカーの音質が良くなったり、音量が大きくなったりするのではないかと思われる(「トランシーバー」の役割を果たすには、雑踏の中でも音声を聞き取れるくらいでないと)。

また、「Podcast」の利用は長時間に及ぶ可能性が高い。一本数分で終わる番組もあるが、それなりに尺があるもののほうが多いからだ。となると、バッテリーの容量が大きくなるか、消費効率を向上させる何らかの機構が搭載されるのではなかろうか。

そして、「通知」でウェブサイトのコンテンツが表示されるようになることから、視認性を高めるため、もしかしたら画面のサイズが大きくなるかもしれない。とはいえ、スタイリッシュさを損ないたくはないはずなので、38mmと42mmというサイズは変更されないだろう(当然、厚くするのも避けたい)。Series 3ではセルラー用のアンテナを取り付けねばならないなど、ハードウェアの改良においてサイズ変更を余儀なくされる条件がいくつもあったにも関わらず、38mmと42mmのサイズは死守している。では、どうやって画面サイズを大きくするかという話になるが、おそらくベゼルを狭くするという方向だと思われる。

筆者の貧困な発想ではこの程度だが、新機能から窺える次期Apple Watchの姿は、もっとあるはずだ。この秋、どんなことになるのか、この先ひと月くらいは、いろいろと想像を膨らませ、楽しみに待つことにしてみてはいかがだろうか。