ウイルス対策などに心強いジアイーノですが、その仕組みは意外にシンプル。本体側面を開くと、水を補給するためのタンクと、タンクから補給した水が溜まったトレーがあります。このトレーに「塩」のタブレットを入れると、ジアイーノが塩水を電気分解して次亜塩素酸を生成します。このトレーに作られた次亜塩素酸水をドラム型の回転式フィルターに吸い上げ、フィルターに風を通すことで効率的に空気中に揮発した次亜塩素酸を放出します。
新型ジアイーノは何が変わった?
このように、除菌・ウイルス対策の性能は空気清浄機よりも有利なジアイーノですが、もともと業務用製品だったために、ネックとなるのが大きさと価格でした。従来モデルのF-MV3000は、幅39.8×奥行き24×高さ71cmと大きく、オープン価格ながら発売時の実勢価格は15万円前後と高額です。
新モデルのF-MV1000は、機能の仕組みは従来モデルと変わりません。最大の違いは本体サイズが幅36×奥行き23×高さ58cmと、従来製品と比べて7割ほどのサイズになったこと。価格も、発売時の推定市場価格で8万円前後となり、従来製品よりも手ごろな価格を想定しています。
本体サイズが小さくなった分、従来製品F-MV3000の適用床面積が15畳だったのに対し、新モデルF-MV1000は適用床面積が8畳となっています。従来製品はリビングなどの家族の共有スペースでの使用を想定していましたが、新モデルは寝室や、受験中などで病気になれない子どもの勉強部屋、お年寄りなどの介護をしている部屋などでの使用を想定しています。
このため、F-MV1000発売後も、F-MV3000は引き続き現行モデルとして販売されます。また、この2モデルのほかにも10畳タイプのF-MV1500も現在発売中です。8畳、10畳、15畳の3モデルがあるので、自分が使いたい部屋を事前に決めてから、どのモデルを購入するか検討するとよいでしょう。