中途半端なものは見せられない
――今回披露する「め組のひと」は、難しかったですか?
永尾:フェイクが多くて、本当に微妙なズレみたいなのが難しいので、すごく練習しましたね。
杉原:たぶん、1人で歌う分には合うと思うんですけど、メインボーカル4人が一緒に歌うとなると、それぞれが個性のぶつかり合いになって、難しいかもしれないですね。
山崎:でも、あの曲でどんな衣装を着て歌うかっていうのも、楽しみですね。
――ダンスもあるんですよね。
杉原:ダンスは苦手なんで…。キレッキレダンスの永島(優美)さんに教えていただきたいと思います。
――8月26日は『a-nation』で5万人を前にしてステージに立つことになりますね。
山崎:実は、昨年夏イベントで、アナウンサーチームがカラオケ対決でアイドルチームに12勝32敗と大敗して。今年はしっかりリベンジしなくては!と思っていたところ、思いがけず『a-nation』という夢の舞台に出演する機会をいただきました!
永尾:最初に聞いた時は、本当に手がしびれました。他の出演されるアーティストの方々もすごく豪華じゃないですか。その中に入っていいんだろうかっていう…。
山崎:お客さんが温かく迎え入れてくれるのか…。お金払って見に来てくださっているから、本当に中途半端なものは見せられないなって思います。私たちのことを知らなくても、「このダンスすごい」とか「歌すごい」と感じてもらえたらきっと楽しんでいただけると思うので、それなりのクオリティにしないといけないですね。
――山崎さんは当日、ご主人も見に来られるんですか?
山崎:いや、おそらく地方へ営業に行っていると思います。土日は営業が大事なんで。
――でも、『a-nation』に出るというのは、お伝えしたんですか?
山崎:うちの夫って、本当に集中力が全然なくて、タイミングを見て言わないと届かないんですよ。一応伝えたんですけど、「ふーん」って言っただけで、たぶん覚えてないと思うので、もう1回いかにすごいことかというのを伝えようと思います。
――面と向かって会話してもそんな感じなんですか?
山崎:そうなんです。1つのことしか集中できなくて、スマホを見ていると私の話が聞こえてこないみたいなんですよ。だから、「今だ!」っていう時に大事な用事を言うようにしているんですけど…。
――新婚生活とは思えない熟年夫婦のような…(笑)。しかし皆さん、本業があるのに大変ですよね。
山崎:でも、私が入社した当時は、こういうチャレンジをさせていただく機会がたくさんあったんですよ。最近減ってきていたので、若手のアナウンサーにとっては、いろんなことに挑戦できるいい機会だなって思いますね。
永尾:それは私たちも思います。自分らしくできますし、先輩たちとの交流も多くなるじゃないですか。だから単独のお仕事をいただくのももちろんうれしいんですけど、やっぱり先輩たちと一緒に何かをできるというのは、新人にとって大きなことだと思うし、その先輩たちの姿を見て、私たちも後輩ができたら「一緒に頑張っていこうよ」ってフジテレビを盛り上られると思うので……私、今いいこと言いましたよね?(笑)
山崎:査定バッチリ! 昔は『アナ★バン!』(08~12年)っていうアナウンサーが出演する番組があって交流がすごくあったんですけど、「フジテレビが個性的」って言われていたのって、そういう番組があって皆さんに見ていただく機会があったからだと思うんですよね。だからこういう試みは、私たちのことを知っていただくいい機会になるかなって思います。軽部(真一)さんなんて、めちゃくちゃCD出していますから。
危うく辱めを受けることに
――それでは、最後に意気込みをお願いします。
杉原:1年目でメインボーカルに入れていただけたので、たくさんの先輩たちと一緒に盛り上げていけたらいいなと思いますし、まだまだ知名度が低い新人なので、1つチャンスをもらえたということで、自分を一生懸命アピールしていけたらいいなと思います。頑張ります!
永尾:私はあまり“メイン”というものをやったことがなかったので、これをチャンスと思って、自分のアピールもしていきたいと思いますし、フジテレビのアナウンサーのアピールもどんどんしていけたらいいなと思っています。
山崎:一番は私たちが楽しむことだと思うんですけど、せっかく来ていただくお客さんに中途半端なものは見せられないので、一生懸命チームワークを大切にしていきたいと思います。私、結構横から茶々を入れるタイプなんですけど、今回は後輩たちをビシッとまとめて、チームワークの良さを本番で見せつけようと思います。そして、こんなアナウンサーがいるんだってことを少しでも知っていただくきっかけになれば。
――ところで山崎さん、来年の女性アナウンサーカレンダーから卒業されましたよね。
山崎:そうなんですよ! しかも、私が知らない間に卒業していたんです。「カレンダーの撮影が始まったらしい」とは聞いてはいたんですけど、待っていてもなかなか私の撮影がないなぁと思ったので、先輩の戸部(洋子)さんに「私の撮影はいつですか?」って聞こうとしたら、「もしかして、私卒業したのかも…」って直前で気づいて、本当に辱めを受けずに済みました(笑)。その分、今回の歌とダンスに全力投球して頑張ります。