そこで「あげるわけじゃないけど、一度使ってみようか」と前振りした上で、この「LIFEBOOK LH」シリーズを渡してみました。大喜びでニコニコする長女。「これ●●チャンネル(子どもYouTuberの番組)見られる!?」と、さっそくYouTubeを見る気満々です。
長女は、本体がしまわれている「お道具箱」を、どんどん開けていきます。ノートパソコンを取り出し、電源コードやマウスも何のその。自分で電源コードをコンセントとPCに挿し込んで、パソコンを起動するまではできました。
問題はWindowsが起動した後でした。普段使っている、iPadやベネッセの子ども向け学習用タブレット「チャレンジタッチ」は、起動すると画面いっぱいにアプリが表示されたり、やるべきことを示したランチャー画面が表示されます。しかし、「LIFEBOOK LH」シリーズのWindows 10にはそういったものが一切ありません。もちろん、キーボードのWindowsボタンを押すとスタートメニューが開き、そこにはタイルが表示されますが、小学生の長女はもちろん、親の筆者にも、どのタイルがどの機能を呼び出すのか、わかりづらい印象でした。
「プログラミングゼミ」は親の理解度も大事
長女がLIFEBOOK FH55に触ったのは7月上旬で、「FMV まなびナビ」のサービス開始の前だったため、メインとなる有料サービスはこの段階では試していません。ただし、「LIFEBOOK LH」シリーズには、標準でいくつかの子ども向けコンテンツが搭載されています。
例えば「プログラミングゼミ」は、パズルをクリアしていくことでプログラミングの基本がマスターできるプログラム学習アプリ。段階を踏んで学習できるのですが、小学3年生の娘は「ちょっとわからない」と、すぐに飽きてしまいました。年齢的にまだちょっと早かったのかもしれません。ここは保護者がある程度プログラミング学習を理解した上で、教えながら進める必要がありそうです。
このほか、富士通が提供する子ども向け情報サイト「FMV キッズ」のWebサイトではブラウザ上で遊べるプログラミングアプリ「スクラッチ」や、お勉強ゲーム「ゲームで遊ぼう」が用意されており、Flashベースなのが(セキュリティ的に)気になるものの、無料で遊ぶことができます。長女も「かけ算は簡単だよ!」とニコニコと楽しそうに次々と解いていました。
親目線では、子どもの学年にマッチした問題がでるといいなと感じましたが、ちょっとやった限りでは、学年別で問題を選ぶ機能などはなく、問題は小学校3年生では簡単すぎる印象。これらは「LIFEBOOK LH」シリーズを購入しなくても利用できるため、あくまでおまけと捉えたほうがよさそうです。