初演技に、考えたこと
――演技をするということはこれまでになかったと思いますが、どのような点が大変でしたか?
普段の会話ではない決まったセリフをどれだけ自然に話せるかが大変でした。自分としてじゃなく、ピーターとして喋っているから、余計にどういうニュアンスでどういう感情で言っているんだろうと考えてしまいます。前回は最後まで、演出の藤田さんと色々話して役作りしました。
――周りの方からアドバイスをもらうことも多かったんですか?
初めての舞台で、セリフ、フライング、ダンス、歌も覚えて、最初はごちゃごちゃになっていたんですけど、皆さんからアドバイスいただき、色々助けていただきました。
――この年からやりたい仕事を見つけて、その職業に就けるっていうのはすごいと思います。やりたいことを見つけるコツをぜひ教えてください。
昔からドラマを観るのがものすごく好きでした。普段は自分も物語の世界に入り込んで普段の会話を聞いているような感覚で観ているんですが、女優さんや俳優さんがバラエティ番組に出ているのを観ると、本当は違う世界の人を演じているんだと改めてそのすごさを実感して、「自分もそうなりたい」と思ったんです。そこから、このお仕事が夢になって、叶えたくて、オーディションを受けました。多分、本当に何か1つのきっかけで、夢が見つかるんだと思います。
嬉しかった言葉は?
――そこで夢を見つけても、行動に移すことはなかなか難しいですよね。
石原さとみさんの存在が大きかったです。色々な作品を見て「この人はすごい!」と思って、影響されました。
――スカウトキャラバンでは、そんな石原さんと夢のツーショットでしたが、どんな言葉をかけてもらったんですか?
「目が綺麗」と言われたことが、ものすごく嬉しかったです。まさか、こんなに綺麗な方から言っていただけるとは思っていなかったですし、憧れの方から「頑張ってね」と言われるのは、ものすごく嬉しい! いつかは同じ舞台に立てるように頑張らないといけないと思いました。
――石原さんは、吉柳さんにとってどんな存在なんでしょうか?
本当に尊敬している憧れの方です!
――石原さんみたいな女優さんを目指して、こういう役がやりたい、という希望はありますか?
いろいろな役が出来るようになりたいです。その第一歩が『ピーターパン』だと思っているので、今は『ピーターパン』に専念したいです。
――それでは最後に、『ピーターパン』の中で、ぜひこんな自分を観てほしいというところを教えてください。
私とピーターの共通点は、負けず嫌いなところかもしれません。フック船長と戦っているシーンのセリフでも「あ、私も今そう思ってた!」と思うところがあります。演技もしているけれど、ピーターの中に素の自分が出ている部分もあって、私がありのままにピーターパンになるところを、ぜひ見ていただきたいです。
■吉柳咲良
2004年4月22日生まれ、栃木県出身。2016年に「第41回ホリプロタレントスカウトキャラバン PURE GIRL 2016」でグランプリ受賞。2017年にミュージカル『ピーターパン』主演として、女優デビュー。2018年2年目の『ピーターパン』を迎える。
■青山メインランドファンタジースペシャル ブロードウェイミュージカル『ピーターパン』
出演:吉柳咲良、ISSA、河西智美、莉奈、入絵加奈子、久保田磨希 他
東京公演: 7月21日~8月1日(東京国際フォーラム ホールC)
大阪公演: 8月12日(梅田芸術劇場メインホール)
金沢公演; 8月22日〜8月23日(金沢歌劇座)
名古屋公演: 8月25日〜26日(御園座)