■Optoma/NuForce「BE Live5」

4月のヘッドホン祭では完全ワイヤレスモデル「BE Free5」を初披露するなど、オーディオイベントではなにかと話題のOptoma/NuForce。ポタフェスでもなにか出物は……とブースを物色したところ、今回は左右分離ではないBluetoothイヤホンが2モデル。イチオシは「BE Live5」だそうですが、果たして?

  • Optoma/NuForce「BE Live5」

    今度は音質に振ってきたOptoma/NuForceのワイヤレス新製品「BE Free5」

iPhone Xにペアリングして試聴しましたが、聴き始めの10秒で漠然とした疑問が驚きに変わりました。ひと言でいえば、このBE Live 5、Bluetoothとは思えない音です。

ドライバーはダイナミック型/8mm径と、特筆するほどのスペックではありませんが、音の輪郭の細やかさと立ち上がり・立ち下りの速さ、中高域にかけてのきらめき感、低域の量感にスピード感と、いずれをとっても音質重視の有線モデルに大きく引けをとりません。コーデックがSBC/AACのほかaptX LLに対応していることもポイントですね。

  • Optoma/NuForce「BE Live5」

    カラバリはゴールドとブラックの2色、ゴールドは女性が着けても違和感ありません

質感も上々。ゴールドとブラックの2色があるうちゴールドを手にしましたが、色合いはゴールドというより真鍮やシャンパンゴールドに近く、ギラギラ感はありません。ブース担当の女性にモデルになっていただきましたが、アクセサリとしてもいい感じではないでしょうか? IPX5レベルの防水性能も備えているとのことで、あらゆるシチュエーションで楽しめそうです。

■JVC「HA-XC70BT」

  • JVC「HA-XC70BT」

    「HA-XC70BT」のカラバリは2色ですが、その差はハウジングの縁取り程度です

JVCの完全ワイヤレスイヤホン「HA-XC70BT」が登場しました。重低音&タフボディが身上の「XX」シリーズに連なる製品で、いかにも男性的なデザインをまといます。ハウジング全体を覆うラバーは衝撃を和らげる目的だそうで、“Sleek & Hard”デザインと呼ぶそうです。これまたタフな印象の充電ケースにはリングが取り付けられ、カラビナを利用すればバックやベルトに取り付けることができます。

その音ですが、見た目のタフさからすると意外な印象。XXシリーズのアイデンティティとされる低音はしっかり感じられますが、強調されすぎてはいません。EDMやR&Bは期待どおりこなしますが、J-POPを聴いても違和感はなく、むしろ快活な印象。標準モードでもの足りない人は、内蔵アンプで低域を増強するバスブーストモード(ボタンのトリプルクリックでON/OFFできる)を使ってほしい、ということなのでしょう。

  • JVC「HA-XC70BT」

    損害保険を活用した「イヤホン補償サポート」により、片側をなくしても5,000円の出費で新品を入手できます

ユニークな取り組みとしては、東京海上日動火災保険の動産総合保険による「イヤホン補償サポート」をもれなく受けられることが挙げられます。不測かつ突発的な事故によって破損/紛失があった場合、自己負担金の5,000円を支払えば、補償期間中1回に限り新品に交換してもらえるとのこと。紛失補償対象は左右片側のみなくした場合だけだそうですが、完全ワイヤレスはすぐなくしそうでイヤ、と導入をためらってきた人にとっては朗報でしょう。