有働先輩は「全然すごいです」
――他に共演されて印象に残っている方はいらっしゃいますか?
よしもとの方やジャニーズの皆さんが多いんですよね。大阪にいた頃に、よしもとの芸人さんはよく見ていたんですけど、一緒に仕事することは全くなかったので、ここまでいろんなところで共演することになるとは、ビックリです(笑)
――今後、共演してみたい人などはいますか?
今は、自分がお仕事でご一緒することはないだろうなぁと思っていた人と次から次にお会いしているので、それだけで新鮮でありがたいです。だからとても刺激になるし、新しい挑戦をして良かったと思える出会いになって、それが自分のエネルギーになっています。
――逆に“ライバル”と思う相手っていらっしゃるんですか?
NHKの時もそうだったんですけど、あの人は自分と競い合っているからライバルだという思考になったことはないんですよ。
――ちょうどフリーになって民放に進出する時期が同じになった有働由美子さんもいますが…
たしかに有働先輩と僕は、NHKのアナウンサーの中で“固有名詞”になっていると認識されていましたが、あちらのほうが比べるまでもなく、全然すごいですよ。ただ、報道のキャスターなら勝てるかもしれないですけど(笑)
――そうすると、再び報道番組のキャスターにという意欲は…?
チャンスがあれば、ですね。日々起こっていることを視聴者の皆さんに伝えるということはたくさんやってきたんですけど、それだけだと一方通行な感じがしていたんです。いろんな出来事があって必死な当事者がいる一方で、それと直接関係ない人にとっては通り抜けていくことが多いじゃないですか。そういう中で、自分が当事者に話を聞いて伝えることで、少しでも温かい血が通って、等身大で役に立つ報道ができればと思っています。
――やはり現場志向というのがあるんですね。
そうですね。メインのニュースは取材に行くというのは、ずっとNHK時代からもやってきて、それが特別ではない普通のやり方だと思っているので、可能であればそんなスタイルでやってみたいですね。
「麿」と呼ばれて…
――NHK時代から「麿」って愛称がありますよね。言われるご本人はどんな心境だったんですか?
最初にその言葉を聞いた時は「誰のことだろう?」と思っていたんですけど、自分がそういうキャラクターとして認識されていると知ってからは、それで自分のやっているニュース番組を見てもらえればと思って、ありがたいと思うようにしていました。
――バラエティに出るようになると「麿」というイメージが崩れてくるかもしれませんね。
でも、自ら名乗るようになりました(笑)。周りが言ってくださるという体でやってきたはずなんですけど、ここに来て自ら認めることになってしまいました(笑)
――番組で平安装束を着させられることもあるかもしれないですね(笑)
そうですね(笑)
――今後、挑戦してみたいことはありますか?
今は、いただく仕事をどんどんやっていきたいです。『ワイドナショー』も『ダウンタウンDX』もそうですけど、いろんな人がいる中でトークするというタイプの番組がすごく多いじゃないですか。そういう時に、自分の今までの経験や日々のちょっとした話を、面白く共感できるように伝えたいなと思いますね。それと、番組に出演していると、他の人たちのいろんな話を生で聞けるのがすごく興味深いです。これまでいろんな人をインタビューしてきたので、「この人はものすごくたくさんのものを持ってるな」と思いながら、見たり聞いたりするのが面白いです。
