"世界一安全で安心な遊園地"へ

入園無料化と共に注目されたのが、顔認証技術を採用した入退場システムの導入だ。これは"世界一安全で安心な遊園地"を目指した取り組みで、ディープランニング顔認証技術を活用している。顔認証可能な小学生以上の入園者全員が対象となるのは、遊園地では世界初の取り組みとなる(富士急ハイランド調べ)。ゲート通過時に一人ひとりの顔を認証・記録することで入退場をコントロールし、安心して園内で過ごせる環境を提供する。

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    顔認証技術を採用した入退場システムで"世界一安全で安心な遊園地"に

また、フリーパス購入者は入園時に顔の画像データを登録することで、チケットを出さなくても顔認証のみでアトラクションに乗車できる(「絶凶・戦慄迷宮」を除く)ため、いわゆる"顔パス"も可能だ。さらに、年間パスポート購入者や、WEBで事前にフリーパスを購入し顔の画像データを登録した場合は、入園ゲート自体も顔認証のみで入園できる。

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  • 「フリーパスをかざす」「前を見る」で簡単入園

実際に、フリーパスを手に利用してみると、「フリーパスをかざす」「前を見る」と2ステップで終わり、ひとり5秒程度のスムーズさだった。

"五感"を揺さぶる恐怖体験

入園無料化最初の夏、富士急ハイランドがフルリニューアルで待ち構えているのが、ホラーアトラクション「絶凶・戦慄迷宮~収容病棟篇~」とミッション攻略アトラクション「絶望要塞3」だ。

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    ホラーアトラクション「絶凶・戦慄迷宮」は3年ぶりのフルリニューアルで"収容病棟篇"に突入

「絶凶・戦慄迷宮」はリニューアルを繰り返しながら430万人を恐怖の世界に誘ってきたが、7月14日から始まる今回の「絶凶・戦慄迷宮~収容病棟篇~」は3年ぶりのフルリニューアルとなる。今まではなかった「夜間緊急受付」が入場口となり、その先に6室の「個別診療所」にてプレショー映像を上映する。

孤独と閉塞を感じながら見るその映像は、廃病院で見つかった映像たち。患者に惨い人体実験を繰り返し、監禁した「収容病棟」を訪れた人々の末路とは……。映像はその部屋によって異なり、日付表示から始まるところが妙にリアルだ。

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    「絶凶・戦慄迷宮」に入る前からビビる

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    「絶凶・戦慄迷宮~収容病棟篇~」では「夜間緊急受付」から入る

今回のフルリニューアルは"五感"がコンセプトになっている。その部屋その部屋で、すえた匂いや薬品臭、腐敗臭などを感じさせるほか、10度以下・30度以上という温度差がもたらす触覚、耳元でささやかれているような音の演出や不快感をあおる重低音。暗闇の中にいても目を慣れさせないフラッシュ照明も、この先に何があるのかを分からなくさせる効果をもたらしている。

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    「個別診療所」でそれぞれ異なるプレショー映像を上映

2階建ての建物内に設けられた歩行距離は約900m。無残な死を遂げた患者の亡霊たちは何も、前から・後ろからだけ、とは限らない。所要時間は「約50分~無限大」となっているところに、この恐怖の迷路の深さが伝わってくる。

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    「個別診療所」の先にどんな体験が待ち構えているかは、ぜひ自分で確かめてもらいたい

"まだマシな徒労感"から始まる"超絶望"

さらに7月27日には、「絶望要塞3」が満を持して登場する。これまでの「絶望要塞」シリーズで完全クリアできた人は約180万人中、たったの6組16人。「絶望要塞2」ではカードを用いて5つのエリアを攻略するというものだったが、今回の「絶望要塞3」はAI(人工知能)との戦いということもあり、デジタル化された要塞となっている。要塞の全てをコントロールするAI「アルコン」が仕掛けた様々なトラップをかいくぐりながら、要塞の内部へと進むというもので、全部で何エリアが用意されているのかは、完全クリアが現れるまで秘密となる。

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    「絶望要塞3」はさらに絶望感・徒労感がパワーアップ

要塞には携帯端末「エルピス」が用意されている。実際、開発側からすると、最終エリアまで到達してもらえなければ、苦労に苦労を重ねたその成果を一般の人に味わってもらえないというジレンマもあるようだ。それもあってか、今回の「絶望要塞3」のファーストエリアでは、"まだマシな徒労感"となるようなやや難易度を下げた空間にあえて設定したという。

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    暴走したAI「アルコン」から研究所を取り戻してほしいと依頼される

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    「絶望要塞3」では携帯端末「エルピス」とともに要塞に挑む

ファーストエリアでは、挑戦者は「エルピス」から出されるヒントや、各ミッションについての指示を基に、通信室への侵入に必要な4つのセキュリティキーを10分以内に入手しなければならない。エリアに入ると、目の前には「アルコン」の映像が。例えば、「エルピス」がCエリアを指示していたとしても、そのCエリアにたどり着くのも一苦労。走ってしまうと制限時間が減ってしまうため、焦りは禁物だ。

実際に体験したところ、"まだマシな徒労感"ということだったので、クリアできるのではと思っていたものの、残念ながらこのファーストエリアでリタイアになってしまった。

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    ファーストエリアは"まだマシな徒労感"とのことだが……

そのほか、7月12日には「トーマスランド」内に利用制限なしで乗れる「トーマスのハッピースマイル」と、身長90cm以上から乗れる「ホッピング ウィンストン」が加わった。この「ホッピング ウィンストン」はゆっくりではあるものの、見た目の可愛さからのイメージよりも思いのほか大きくホッピングするため、子どもが楽しめるぐらいのちょうどいい刺激も味わえる。ランド内のレストラン&ショップでは、20周年を記念した限定商品も用意しているので、今だけのトーマスを家族みんなで楽しむのもいいだろう。

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    屋外テーマパーク「トーマスランド」は20年目に突入

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    年齢制限なしの「トーマスのハッピースマイル」は、アトラクションデビューに

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    「ホッピング ウィンストン」は思っていたよりも高いところからホッピングする

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  • 「トーマスランド」内にはレストランやスーベニアショップも。20周年限定商品のほか、「トーマスランド」ならではの商品も

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