――女性人気が高まってきているのは何か理由が?
八田さん:ゴルフウェアがかわいいというのは大きいと思いますよ。女性に人気のブランドが数多くゴルフウェアを出していますから。化粧して、オシャレしながらできるスポーツってあまりないですよね。
――ああ、たしかに!
八田さん:それから、夫婦など男女で一緒に楽しめるというのも大きいですね。ほかのスポーツでは、性別やレベル差があるとどうしても上級者が合わせることになってしまいますから。
――言われてみればそうですね。上級者の方は初心者と一緒でも嫌ではないのですか?
八田さん:ゴルフに興味のない初心者だとたしかに辛いですが(笑)、興味を持って一緒にやりたいということであれば、みんな大歓迎ですよ。初心者と一緒でも、自分のプレーを楽しむこともできます。むしろそうやってゴルフを好きになっていく人が多いんじゃないですかね。プロアマ戦と言ってプロと楽しむ機会もあります。私自身も始めたきっかけは証券会社に新卒で入社したとき、上司から誘われたことでした。
――会社の重役など偉い人にゴルフ好きが多いのもそういった理由があるからでしょうか。
八田さん:そうですね。それから、ゴルフがコミュニケーションを図るのにぴったりのスポーツだからということもあると思います。やってみるとわかるんですが、ゴルフって人間性が出るんですよ。丸一日かけて5~6時間くらい一緒にまわるわけですから、隠しようがないんです。仕事上ではなかなか見えない一面が見えることもありますから、ビジネスパートナーを見極めるにはとてもいい機会だと思います。
気になる服装やマナー
――人間性が……マナーもいろいろと厳しいんですよね。
八田さん:たしかにそういう面はあります。もともとは社交のスポーツですからね。
――これから始める人のためにお聞きしたいのですが、どういったマナーがあるのでしょう。
八田さん:まず服装ですが、最低限のものだけ挙げると、襟付きであること。それからジーンズはNGです。クラブハウスで着替えればいいというわけではなく、車から降りてクラブハウスに入る時点での話です。一見厳しいと思うかもしれませんが、高級レストランのドレスコードのようなものだと考えてください。コースによって少しずつ違いますので、一緒に行く先輩などに行く前に聞くといいと思います。
――まさに紳士のスポーツですね。
八田さん:もっとも、最近は服装については賛否両論です。もっとカジュアルでもいいじゃないかという声もありますし、私もどちらかと言えばそう思っています。実際、カジュアルになってきているんですよ。昔はもっとフォーマルな服装だったそうです。
――ゴルフ界もいろいろと変わってきてるんですね。服装以外はどうですか?
八田さん:プレー中のマナーとして、スイングで削ってしまった土を戻すとか、プレーしている人のボールを一緒に探してあげるとか、パッティング(最後のカップイン)のときは相手のラインを踏まないとか、いろいろあります。これらはお互いに気持ちよくプレーするためのマナーなんです。こういうことに気を配れるかで、先ほど言った人間性が見えてくることもあるんですよ。
――それは納得です。最後にゴルフの良い始め方を伺いたいのですが……。
八田さん:ある日いきなり「ゴルフやろう」とはならないと思いますし(笑)、細かいマナーなどもあるので、なるべく経験者を見つけて教わるのがいいと思いますね。クラブやバッグなんかも借りられるかもしれません。私も最初は父親と上司にお古をいただきました。先ほど言ったように、ゴルフは上級者と初心者でもお互い楽しめますし、コミュニケーションが深まるスポーツです。競技人口も多いので、会社の中にもプレーしている人はきっといるはずですよ。
――ゴルフって深いスポーツなんですね。ありがとうございました!
"社交のスポーツ"という言葉がまさにぴったりのゴルフ。レベル差や性別差があっても一緒に楽しめて、年をとっても続けられる。そんなところが多くの人に愛されている理由なのかなと感じた。
趣味として楽しむのはもちろん、会社の偉い人とのコミュニケーションにも役立つかも。ゴルフ、始めてみませんか?
取材協力:Golf Net TV
「ゴルフを、より身近に、より楽しく」をコンセプトに、レッスン専門チャンネル、 エンタメチャンネル、レディースチャンネルの3つのチャンネルでオリジナルゴルフ動画を配信するゴルフ専門インターネットTV。アプリなどから24時間無料で楽しむことができる。