前編・後編の記事で、6機種の完全ワイヤレスイヤホンを紹介してきました。それぞれについて、10代女子、30代女子、本記事の担当編集さん、40代女性の私という4人の意見をまとめていきます。
ボーズの「SoundSport Free wireless headphones」は、低音がしっかり響く高音質が印象的でした。少しスポーツ寄りのデザインですが、ロックやEDMをよく聴く私は断然これです。30代女子も音質は気に入ったものの、価格と大きさが気になるとのこと。10代女子は耳が小さめなので、うまく入りませんでした。
ソニーの「WF-1000X」は、音のひとつひとつがクリアに聞こえ、高音から低音までバランスよく楽しめるイヤホンだと感じました。30代女子は「シャンパンゴールドはピンクより断然付けやすい」と評価しましたが、光る素材がちょっとSFチックすぎるかも…とのコメントも。4月28日発売の「WF-SP700N」は、メタリック感が薄れるのはよいのですが、シャンパンゴールドのカラーがないのが残念とのことでした。10代女子は音質を高く評価したものの、価格が高めで手が出しづらいのが残念……とのことです。
アップルの「AirPods」のよさは、なんといってもiPhoneとの連携のしやすさでしょう。10代女子は、ケースのフタを開けるだけでiPhoneと接続する快適さに、声を上げて感動していました。今回試聴したあと、お小遣いをはたいて買ったそうです! 男性の編集さんのイチオシもAirPodsでした。しかし、30代女子と私が気になるのは、“尻尾”があるような独特の形状。便利なのは重々承知しているけれど、見た目やファッションを考えると妥協できない……と意見が一致しました。
JBLの「JBL FREE」は、高音がきれいに抜ける音作りだと感じました。ホワイトならロゴの表記もそれほど目立たず、女子が装着していても自然です。私は、ボーズとこちらで迷ったのですが、やはりケースの大きさが少し気になりました。それと、使っていて片方だけ音が出なくなることが時々あったのが気になります。ケースに一度しまって再度装着すると直りましたが、もしかすると個体差かもしれません。10代女子の耳には大きすぎたようで、イヤーピースを替えてもしっかりはまりませんでした。
ドン・キホーテの「DZBES-100-D」は、価格からは想像できない高音質が印象的でした。iPhoneとの接続もスムーズで、Bluetoothにありがちな再接続の手間もありませんでした。ケースが小さいのも高評価ですが、10代女子は「ドンキは身近すぎて……。もう少し高級感が欲しい」とのことでした。
ティ・アール・エイの「cheero Wireless Earphones」は、正直なところ音質は価格相応といった印象です。また、右の接続が切れやすい欠点もありました。しかし、この価格で防水なのはありがたいですね。10代女子と30代女子は、このコロンと丸いデザインがかわいいとベタ褒めでした。手を出しやすい価格もあって、「イヤホンにそこまで音質は求めない」と考える30代女子はこれ一択になりました。
ということで、結論をまとめると、
- 10代女子:アップル「AirPods」
- 30代女子:ティ・アール・エイ「cheero Wireless Earphones」
- 編集さん:アップル「AirPods」
- 私:ボーズ「SoundSport Free wireless headphones」
でした。
完全ワイヤレスイヤホンは、価格、デザイン、音質、そしてそれらのバランスで、人によってマッチする機種が大きく変わります。音楽を楽しむための相棒ですから、しっかりと選びたいところです。ぜひ、私たちの意見を参考にしつつ、実際にお店でいろいろな製品を試してみてくださいね。