現在、iPadの現在のラインアップは、上位モデルであるiPad Proシリーズと、2018年3月に登場したiPad(第6世代)となっている。もしホームボタンが廃止されるなら、生体認証が指紋から変更されるのは確定的である。それがもし、顔認証となれば、TrueDepthカメラの搭載が不可欠であり、パーツの価格が上昇することになる。
そのため価格を抑えたiPadではなく、iPad ProへのTrueDepthカメラの搭載が見込まれ、ホームボタンあり、なしのモデルが当面混在すると予測されよう。今回のWWDC 2018でiPad Proの新モデルが登場しなかったことから、次に可能性があるタイミングは2018年9月と予測されるiPhone新モデルの発表以降になるだろう。
TrueDepthカメラの搭載によって、iPadの筐体デザイン全体が大きく変わることはないと考えられる。ただホームボタンがなくなることから、同じデバイスサイズを維持したまま、画面サイズは拡大される可能性が出てくる。また、わざわざ画面の切り欠く必要性はないので、ノッチがあるデザインになるとは考えにくい。
デザイン変更はあまりないとして、機能面では大幅な変更が加えられるかもしれない。iPhone XとiOS 12の組み合わせで利用できるMemojiをiPadでも利用できるようにしたり、そもそもiPadのセキュリティの向上に取り組んだり、ARKit 2でサポートしている瞳の動きの検出を生かした新しいユーザーインターフェイスへの対応の可能性もありえよう。