様々なタイプの飲食店がひしめきあう新宿駅の周辺。食に関してはバリエーション豊かなエリアだが、接待利用もできる個室があって、会話を楽しみながら本格的な料理が食べられるお店となると、意外と良いところが見つからない。そんな悩みをお持ちのビジネスマン諸君におすすめなお店が「わらやき屋 四万十川 新宿店」(東京都新宿区)だ。

  • ぶ厚さがすごい!

個室がメインの土佐料理専門店

JR新宿駅東口を出て2分ほど歩いたビルの5階にある「わらやき屋 四万十川 新宿店」は、5月18日にオープンしたばかり。高知の郷土料理が楽しめる土佐料理専門店として10年以上前から都内で営業を続ける「わらやき屋」の16店舗目となるが、他店舗と違うのが、個室がメインとなっているところ。

  • 「おぬしもワルよのぉ」っていう感じの秘密会議も可能なくらい落ちついた個室が並んでいる

  • 2名用個室もあり。ここにいると坂本龍馬を待つような気分ぜよ

それだけでも、新宿駅周辺ではなかなか貴重ではないだろうか。店内に入ると、高知の四万十川をイメージした川のせせらぎがほっと心を和ませてくれる。川沿いに並ぶ掘りごたつ式の席からは、街の風景を眺めることができ、「あっここ新宿だったっけ!?」と思ってしまうほどだ。

  • この店で宴会を催したら、幹事のキミは出世街道まっしぐらだ(※社風によります)

看板メニューは土佐名物「かつをのたたき」

高知の郷土料理がメインになっているわけだが、一番の看板メニューは土佐名物「かつをの塩たたき」(税別1,490円)。ほぼすべてのお客さんが注文するというから、お店自体が「『かつを』を食べにくるお店」として認識されているようだ。新鮮なかつをに燻製のような藁の薫りが付いており、旨味が凝縮されるのが特長だ。

  • かつをたたきを食べるならこの店って覚えておこう

早速注文させてもらうと、テーブルに運ばれてきたかつをを見てビックリ。思ったより、はるかに厚く切られている。こんなぶ厚いかつをのたたき見たことない。香りと素材の味を生かすべく、あえて塩で食べるのが「わらやき屋」流。高知県の室戸岬で取れた海洋深層水の塩で、ミネラルがたっぷり。

  • 豪快だけど味はきめ細やかで旨味もたっっぷり

かつをを横にして、にんにく、わさびを乗せて塩をつけて食べてみると、口に入れた瞬間、藁の匂いが広がってきた。焼かれた外側の部分のホクホクした食感と、レアな赤身のねっとりとした味が塩でよりひきたっている。薬味ともマッチしていて、こんなに美味しいかつをは本当に初めて食べた。今まで食べてきたものはなんだったんだ?と、かつをのたたき自体の概念が変わるくらいのインパクトがある。それに、これは相当日本酒に合うな~。リピーターが多いというのもううなずける。

  • 塩とわさびとにんにくが新鮮なかつをの味を引き立てている

  • 箸で持ち上げてみたら重量感がすごかった