――ウルトラマンロッソのカツミ、ウルトラマンブルのイサミという「兄弟ウルトラマン」の設定については、最初どう思われましたか。

平田:僕は一人っ子でしたから、兄弟に憧れていた部分がありました。今回、いきなりでっかい弟ができたのでうれしいです(笑)。ただ、兄弟だからってあまりベタベタするのではなく、お互いフラットに接する関係というか、2人で力を合わせる「対等」な関係性を大事にしています。

小池:イサミにとってのカツミと同じく、僕にとって雄也さんも優しくていいお兄ちゃんだと思いますよ(笑)。

――湊兄弟の自然な関係性というものが、お2人の言葉からわかるような気がします。かつてない庶民的なヒーロー像という感じですね。また最近のウルトラマンシリーズでは、ウルトラマン同士が変身してからも会話することも多いのですが、『R/B』ではどうなのでしょうか。

小池:ロッソとブルも、戦闘中にすごく会話をします。アフレコを収録したとき、ウルトラマン同士の会話が今までで一番多かったと言われました(笑)。僕たちの声と、スーツアクターさんのアクションが融合して、兄弟ヒーローを強く意識させる演出になっています。ブルが間違ってロッソを蹴ってしまって「あ、ゴメンゴメン!」みたいな。

平田:スーツアクターの方たちも、楽しみながらアクションをされている様子が、観ているほうにも伝わってくると思います。

――カツミ、イサミを演じるにあたって、実際のお2人と共通する部分、あるいは違っている部分などを教えてください。

平田:僕もカツミも野球経験があり、熱いところ、まっすぐなところ、負けず嫌いなところなどがすごく似ていると思います。逆に、ここはぜんぜん違うという部分が見当たらないです(笑)。ですので序盤からカツミにすごく入りやすかったですね。

小池:僕も、本質的な性格はイサミに似ているかな、と思います。イサミのようにPCや宇宙考古学に没頭したりはしないのですが、のんびりとして自由で、他人にあまり干渉しない、やりたいことだけをやるという性格は、ほぼそのままですね。面談のとき、「兄と弟どっちがやりやすい?」と聞かれたので「兄がいいです」と答えたのですが、そうしたら弟のほうで役が決まりました。このあたりは、スタッフの方たちが僕のもともと持っている「弟気質」を見抜いていたのかなって(笑)。

――ウルトラマンロッソ、ウルトラマンブルのビジュアルを初めてご覧になったときの感想はいかがでしたか。

平田:スタイリッシュな感じがしましたね。2人の違いが色だけじゃなくて外見的にも表れていて、"新しい"という印象を持ちました。

小池:僕は、可能性を秘めた2人だなと思いました。あえて今までのウルトラマンより装飾を少なくしているのは、ロッソとブルの2人がそろったときにお互いが映えるように計算されてデザインされているのかな……と。

平田:おっ、さすがはウルトラマン好きだけあって、いい分析だね!(笑)。