NTTドコモ、au、ソフトバンクという大手キャリアから6月上旬に発売されたシャープのAQUOSシリーズ、最新フラッグシップモデル「AQUOS R2」は、静止画用+動画専用の2眼カメラを搭載した多機能Androidスマートフォンです。今回は、基本的な操作感覚から独自の便利機能、特徴的なカメラ機能を中心に、魅力をチェックしてみました。
すべての機能は“使いやすさ”を実現するために
大画面で高性能なフラッグモデルというと、いろんな使い方をする“上級者向け”のスマホで初心者には使いこなせない……、といった印象を持っている読者諸氏も多いのではないでしょうか(筆者もその1人です)。今回レビューしたAQUOS R2は、このようなイメージをいい意味で裏切ってくれるスマホです。
CPUにはクラッドコアのQualcomm Snapdragon 845を採用し、4GBの内蔵メモリに64GBのストレージ。さらに約6.0インチ ハイスピードIGZO液晶(3,040×1,440ピクセル)や静止画・動画専用のダブルカメラなど、まさに先進技術のカタマリといっていい製品です。
でも実際に触ってみると、そのすべてが“ユーザーの使いやすさ”を高めるために技術を活用している印象を受けました。Androidスマートフォンに慣れていない人でも、簡単に先進の機能を使いこなせるスマホに仕上がっています。
前モデルとなる「AQUOS R」が採用していた約5.3インチ液晶から、AQUOS R2では約6.0インチの画面に大型化し、画面の見やすさやタッチ操作のしやすさは大幅に向上。それでいて、狭額縁デザインでボディサイズはほとんど変わっていません。サイドが絶妙なカーブのデザインで、持ちやすいのもポイント。ホールド感も高く、滑って落としてしまうような悲劇も起こりにくいと思います。
デザイン的には、右側面に音量キーと電源キー、底面にUSB Type-C端子、上部にはヘッドホン端子というオーソドックスな構成です。前面の下部に指紋センサーが搭載されており、スムーズな操作で端末のロック解除が行えます。この指紋センサーは、ホームキーとして使えるほか、ジェスチャーでバックキー、タスクキーなどナビゲーションキー全般の操作を行えます。画面上のナビゲーションキーを非表示にして、より広い画面で使うこともできるなど、使い勝手を向上させる機能といえます。