パナソニックが、「IHデイリーホットプレート」(KZ-CX1)のメディア向け調理体験会を実施しました。調理家電のメディア向けイベントは、料理研究家などが調理をする様子を見ながら説明を聞くことが多いのですが、今回は参加者が自分たちで調理するスタイルの体験会。実際に使った感想と合わせて、体験会の様子をレポートします。
「ホットプレート」と聞いて筆者が思い出すのは、お正月の親戚の集まり。ホットプレートとカセットコンロをそれぞれ2台ずつ用意し、焼き肉、お好み焼き、すき焼き、水炊きなどを作ります。それを、親戚一同(20人程度)で食べるのが、新年の恒例行事です。ナベを囲むと、久々に会う親戚とも会話が弾み、ホットプレートやカセットコンロは団らんの必須アイテムです。
ホットプレートユーザーを対象にした調査によると、購入理由として「ホットプレートで作った料理を食べたかった」「食卓でホットプレートを家族で囲んで使うと家族の会話が弾むから」という意見が多く出ています。ホットプレートユーザーは「できたて熱々の料理で家族との会話を楽しみたい」という思いを持っていることが分かります。
一方、不満として挙げられるのが、収納のしにくさと、火力の弱さや加熱ムラです。その問題を解決したのが、スマートなデザインの“片付けなくていい”IHデイリーホットプレート(KZ-CX1)です。“デイリー”とついているのは、朝食、夕食、週末など様々なシーンで活用できるという思いからです。
4人分の3品の調理に挑戦
IHデイリーホットプレートや機能の説明を簡単に聞いたあとは、待ってましたの調理。今回は、「白身魚と夏野菜のトマトクリーム蒸し」「アスパラのロング春巻き」「トースト」の3品、4人分を一度に作ります。
真ん中のつまみを左右に動かしてモードを切り替え、左右それぞれのつまみを動かして温度設定をします。温度の設定範囲は「90℃~250℃」です。
まずは「白身魚と夏野菜のトマトクリーム蒸し」から。プレートの右側を230℃に設定します。従来のホットプレートだと、レバー式かダイヤル式ですが、IHデイリーホットプレートはつまみを横に押して温度を設定し、さらにつまみを押し下げて加熱を開始する設計です。結構しっかり押さないと操作できないので、慣れが必要です。見方を変えると、つまみが小さく、押し下げに力がいるので、子どもには操作しにくく、安心だと思いました。
予熱の間は温度設定の数字が点滅し、設定温度に到達すると「ピーッ」と音が鳴ります。一般的なホットプレートの場合、予熱完了のお知らせはランプ表示なので、温度の上がり具合をいちいち見て確認する必要がありました。でも、音が鳴るので、予熱完了までの間、材料の準備に集中できるのは便利ですね。
フタをして蒸し焼きをしてタイマーをセット。蒸し焼きをするのと同時に、今度はプレートの左側を230℃に予熱します。予熱完了までの間、アスパラガスを1本そのまま使った春巻きの準備です。
プレート右側のタイマーで終了音が鳴り、蒸し焼きが完了しました。今度は右側プレートを90℃に設定し、保温します。保温の専用モードは設けていないので、保温したい時は90℃に設定します。
左側を使って、アスパラガスの春巻きを調理。オリーブオイル、塩コショウ、粉チーズで仕上げます。アスパラガスが丸ごと1本、そのまま収まる奥行きにちょっと驚き。プレートの端の方で調理しましたが、香ばしく仕上がり焼きムラを感じません。
さらに、空いたスペースにバターを溶かしてトーストも! 休日のブランチや朝食によさそうなメニューが完成しました。
デザートとして紹介されたクレープは、均一に、キレイに焼けていました。細かい温度制御で火力が安定するIHヒーターならでは。これなら、オムレツ、とろとろのスクランブルエッグ、ホットケーキなど、火加減が難しい料理も上手にできそうです。
「IHヒーター」モードにすると、ナベを2つ、ナベごと置ける!
今回はホットプレートを使った調理体験でしたが、専用プレートを外すとIH調理器として使えます。IH対応の鍋なら、テーブルの上でナベごと調理できるので、煮込み料理やスープなども温かいまま食べられます。
「揚げ物」コースがあるので、IH用のナベを使って天ぷらやフライなど揚げたてを食べられます。温度の管理が難しい揚げ物は、温度制御が細かいIHが得意とする料理のひとつ。晩酌のお供にアツアツの串揚げとか、サイコーですね。ただし、IHデイリーホットプレートは消費電力1,400Wが最大なので、高火力が必要な「揚げ物」コースの場合、右側だけに電力を集中するので、左側は使えなくなります。