SUBARU(スバル)が近く発売する新型「フォレスター」に業界初の新技術を搭載する。車内に設置した専用カメラでドライバーの顔を認識する「ドライバーモニタリングシステム」だ。この手のシステムはレクサスにも付いていたのでは、とも思ったのだが、スバルのシステムは単純に顔の表情を読み取るだけでなく、「それが誰か」まで認識するところが新しい。
スバルの最量販車「フォレスター」が新型に
誕生から20年目となるフォレスターは、世界で最も多く売れるスバル車だ。2017年(暦年)にはグローバルで約28万台を販売。このクルマはスバルにとってグローバル戦略車という位置づけとなる。
5代目となる新型だが、日本では7月19日に発売する。価格はグレードによるが税込み280万8,000円~309万9,600円から。月間販売計画2,500台に対し、先行予約台数は5月18日から6月18日までで4,119台に達しているという。新車発表会に登場したスバルの中村知美専務執行役員(次期社長に内定)は、「デザイン、パッケージング、ユーティリティー、スバルが得意とする安全性能、動的質感、パワートレインに至るまで、最新技術を惜しみなく投入した」と出来栄えに自信を示した。
確かに新型フォレスターに乗れば、スバルの技術が現状でどの程度まで進んでいるのかを感じられるだろう。パワートレインには、スバルが「e-ボクサー」(e-BOXER)と名づけた新たなハイブリッド技術を導入。これは、スバルの代名詞ともなっている水平対向エンジン(ボクサーエンジン)にモーターを併設し、走りの力強さを高める電動化技術だ。
運転支援システムは、2017年に登場した最新バージョン「アイサイト・ツーリングアシスト」を搭載。もちろん、「ドライバーモニタリングシステム」も最新技術の1つだ。ちなみに、e-ボクサーとドライバーモニタリングシステムを搭載する「Advance」というグレードだけ発売が9月14日となる。