視神経炎という珍しい目の病気にかかった筆者ですが(第1回参照)、最も症状がひどくなった時は視力が完全になくなったため、都心の大きな病院に緊急入院。翌日からステロイドを点滴で投与する治療が始まりました。目が見えないのも困るのですが、この時は目を刃物で切られるような激痛があり、そちらのほうがつらかったです。
ステロイドは神経の炎症を鎮めるために使われます。筆者には合っていたようで、痛みは入院初日でほぼなくなりました。そして、真っ暗闇だった状態から、薄暗いとはいえ光りが戻ってきました。モノクロ4階調とか、16階調ぐらいでも、壁や床、人の形などがわかるので、病院内を歩き回れるようにも。治療2週間目には、赤や青といった色も認識できました。どんな見え方だったのか、画像で再現してみますね(上が普通の写真、下が当時の見え方に合わせて補正した写真です)。
入院していた病室
病棟から見える風景
人物
文字の認識が難しい……
まあ、こんな状態ですから、文字はほとんど認識できません(入院後期の見え方を再現したのが下の画像です)。
10cm角ぐらいの大きな文字、院内の「診察室」「食堂」といった案内板がなんとか見える程度で、スマホの画面なんてほとんど読めませんが、それでもiPhoneはずっと使っていました。そのとき役立ったライフハックをご紹介したいと思います。