「寿司をお腹いっぱい食べてみたい。しかもめちゃくちゃ美味しいやつ」。常日頃、そんなことばかり考えて会議中もお腹をグーグー鳴らしているビジネスマン諸君、お待たせしました。そんな腹ペコな寿司好きが大満足できるお店を紹介するぞ。今回は「きづなすし 秋葉原店」(東京都千代田区)で本格派の寿司を腹いっぱい食べてきた。
エキゾチックな空間演出は圧巻
「きづなすし 秋葉原店」は、寿司店「きづなすし」の関東で4店舗目となる新店舗で、4月18日にオープンしたばかり。社長が豪快に魚をさばいている写真が目を引く、大きな看板を見たことがある人もいるはずだ。平日休日問わず、さらに日本人だけでなく各国から訪れる観光客も行きかう、今や日本有数の観光スポットと化したここ秋葉原でもひときわ存在感を放っている。特に秋葉原店は、既存の「きづなすし」店舗にはない内装デザインも特徴的。1Fの奥には豪華絢爛な金屏風装飾が。2Fは雰囲気が別の店のようだと聞き、2Fへ向かおうとしたところ、すでにエスカレーターが超個性的! 神社の鳥居をくぐる感じで上階へといざなわれるのだ。
しかも、鳥居には様々な魚が漢字で書き連ねられている。正直、ちょっとビビり気味になりながらも2Fの客室にたどり着くと……なんだこれ~!? 壁一面の扇子! なんだか能か歌舞伎の世界みたい。
さらに天井にはかわいらしい和風のデザインも。まさにエキゾチック・ジャパ~ン! これは海外から来たお客さんには喜ばれるはず。ていうか、ハリウッド映画に出てきそうなジャパンって感じ。クエンティン・タランティーノ監督が好きそうだね、このフロア。
小食でも元が取れるお得な食べ放題
さて、そんな「きづなすし」といえば、食べ放題がお店の売り。男性が税別3,980円、女性税別3,480円、小学6年生以下は税別2,000円、4歳以下は無料で、なんと100種類ものメニューが120分食べ放題! となれば、ついつい「もとを取りたい」と考えてしまうが人間の性。しかし、まず高級ネタの本まぐろ中トロを単品の価格で見てほしい。1貫税別349円。このネタがそのまんま、食べ放題メニューに入っているのだ。ということはだよ? だいたい10貫ぐらい食べれば十分もとは取れるのだ。まあしかし、元を取るために食べに来ているんじゃない。とにかく美味しい寿司を食べたいのだ。
食べ放題の時間は120分。終了30分前でラストオーダーになるのがルールとなっている。タブレットで注文するのだが、1回で注文できるお寿司は最大6種類、30貫以内まで。1貫の寿司を作るのにもかなりの手間暇がかかっているので、あくまでも食事のマナーを守って、食べられる分を注文しよう。まるで自分に言い聞かせるようにそう言ってみたものの、じつはさっきから早く注文したくてうずうずしている。
店長によると、傾向として、男性は最初に一気にたくさん頼んで後半食べられなくなるらしく、女性は少しずつ頼みながら自分が好きなネタを見極めて最後まで何度も注文をすることが多いらしい。ワイ、圧倒的に男性的オーダー派。
店長さんにおすすめの食べ方を訊いてみると、「時間はたっぷりとありますから、とにかく好きなものを好きに食べてください。ただ、せっかくですから、普段はあまり食べないネタに挑戦してみるのも良いかもしれないですね」とのこと。なるほど、確かにその通り。よし、今日はできるだけ冷静にオーダーするようにしよう!