美味しいごはんが水だけで
災害に見舞われた直後は緊張状態にあり、食欲が落ちてしまうはず。普段食べ慣れていない非常用食品にはなかなか手が伸びないし、喉の通りも悪いでしょう。そんなときこそ、なじみの食材。やっぱり「ごはん」ですよね。
でも、災害直後は火を使えない。ガス漏れなどの危険があるため、安全が確認できるまで火は使うべきではありません。電気にも期待はできない。だとしたら、普通に米を炊く炊飯は絶望的。そこで「アルファ米」の出番なのです!!
お湯や水で戻して食することができる「アルファ米」は、登山などのアウトドア・シーンでもお馴染みです。
袋を開けるとスプーンと脱酸素剤。これらを取り出してから、お湯または水を注ぐだけ。お湯の場合は約15分、水の場合は60~70分で、おいしいごはんにありつけますよ。
ちなみに、こんなおにぎりタイプもあります。いつでも、どこでも食べれるので、海外旅行にもっていく人もいるそうです。
万能アイテム「ポリ袋」を使いこなせ!
状況が落ち着いてくるに従って、火や鍋を使った調理が可能になるかもしれない。また、未だそうした状況にはない場合でも、「使いこなせば非常に役立つアイテム」があるんです。それが「キッチン用ポリ袋」や、簡単に密封ができる「ジップロック」などの食品保存袋です。
どのように役立つのかというと、こんな使い方があります。
1:ゴム手袋代わりに/衛生管理や感染症対策に
2:水を運ぶ/万が一のケガの洗浄や少量の水を使いたいときに、隅に穴を開けて
3:小分け・保存に/本来の使い方。食品以外にも応用が効く
4:炊飯や調理に/米を炊いたり煮物を作ることもできる。水の節約になり衛生管理もしやすい
5:他いろいろ
今回は特に、4に注目しました。これは、食材が手もとにある場合、とても役立つスキルです。また、アウトドアでも使えるスキルなので、身につけておいて損はないですよ。
そして実はこの調理法、「真空調理法」別名「低温調理法」そのもの。食材さえ入手できるならば、これぞ「事変メシグルメの到達点」といえるかもしれません。
作り方はとっても簡単。米と水をポリ袋に入れ、鍋でお湯を沸かしてポリ袋を加熱すれば米が炊けます。鍋を汚すことがなく、お湯は飲用にもでき、水の節約と衛生管理に役立つスキルのひとつ。煮物などとの同時調理も可能。カレーだって作れますよーー。
警視庁のお墨付きメニュー!?
昨年、インターネットで、「冷やしパスタ」や「冷やしカップ麺」なる見出しが話題になったこと、記憶にありませんか? 警視庁の「中の人」が、身をもって試してくれたレシピです。せっかくなので、これも紹介します。
水を注いで作る「冷やしカップ麺」に向くのは、麺に味付けされているタイプのものだそう。スープが別袋になっているものは「厳しい」らしい。
水で戻して食する「水漬けパスタ」も試してみました! 麺の太さや「早茹でタイプか否か」によって水での戻し時間を工夫する必要があるようです。「アルデンテ」にこだわるなら、その辺りのタイミング取り方も試しておくべき。
食べ方いろいろ、デザートに変身させることも可能
非常用食品、備蓄食料の「イメージ・リーダー」といっても過言ではないカンパン。そのままかじることもできるし、飲料やスープ、汁物に浸して食べても良し。長期保存が可能であることに加えて、アレンジのしやすさがカンパンの持ち味でしょう。
カンパンの製造メーカーである三立製菓Webサイトでは、カンパンを使ったさまざまなアレンジレシピが紹介されている。いくつかマスターしておけば、「頼れるオトコ」以上の称号を得られるかも?
アレンジといえば、チーズケーキにティラミス、タルトといったデザート系のほか、ピザ、グラタン、変わったところでは「つくねカンパン」などといったカンパン・レシピをWebで簡単に見つけられる。すごいぞ、カンパン。2つ3つ身に付けておくだけで、頼れるオトコ以上の賛辞や称号を得られそう!
仕事やオシャレ同様、頼れるオトコになるためには、事前の準備と実践、知識、心構えが大切。そして、本当に頼れるオトコって、普段は案外目立たなかったりするものではないでしょうか。