■総評
調査の結果、夏のボーナスについて36.5%と、3分の1強の人がその支給額に期待していることがわかった。期待している理由としては、「生活費や欲しいものなどのため」が32.2%でもっとも多かった。以下、2位「業績が好調なので」(27.3%)、3位「いつも期待している/多く出ると嬉しい」(15.3%)、4位「仕事をがんばった/昇給した」(10.4%)、5位「上がりそうなので」(5.5%)と続いた。「その他」は1.6%、「特になし/回答なし」は7.7%だった。
夏のボーナスの支給額に期待している人は、4割弱。全体的な企業業績の回復がうたわれているが、ボーナス支給に関してはまだまだ楽観視はできないということだろうか。期待する理由としても、2位の「業績が好調なので」を抑えて、「生活費や欲しいものなどのため」がトップとなっている。生活費やローン、あるいは旅行代や欲しいのものの購入費に充てるためにボーナスに期待しているという、ある種「とらぬ狸の……」的な回答が多く見られた。
3位「いつも期待している/多く出ると嬉しい」もまた、願望が先行したもの。5位「上がりそうなので」には、会社の業績や仕事の実績など具体的な根拠を示さない回答を分類したが、もしかしたらこの中にも、"願望に近い期待"が含まれているのかもしれない。
一方、期待しない理由に関しては、「いつも出ない、もしくは少額なので」が48.7%で最多となった。以下、2位「金額がわかっている/いつもと変わらないので」(19.8%)、3位「業績が悪いので」(12.9%)、4位「下がることがわかっている」(2.2%)となった。「その他」は7.5%、「特になし/回答なし」は8.2%だった。
「いつも出ない、もしくは少額なので」は、期待しない理由の半数近くを占めた。官公庁や大企業ではない多くの一般企業がボーナスがないか、あるいは寸志程度しか支給していないことがうかがえる結果となっている。
2位「金額がわかっている/いつもと変わらないので」は、ボーナス支給前に妥結額がわかっていたり、毎年の支給額がほぼ決まっているケースが該当する。3位「業績が悪いので」は文字通り、業績が悪いためそもそも期待できないという単純明快な理由だ。4位「下がることがわかっている」は、これまでの傾向で支給額が下がることが明らかだという意見。明示されていないものの、中には業績悪化などの明確な理由がある人もいるのかもしれない。
「ボーナスで何を買おうかな」と、あれこれ考えるのはとても楽しい。だが、実態はもう少しシビアであるようだ。ボーナスの支給額に期待を寄せている人は少数派で、その理由も確かな根拠があってのものというよりも、どちらかというと願望に近いものが多かった。ボーナスに夢は託したいものの、現実はちょっぴりほろ苦い。今回は、そんな調査結果となった。
調査時期: 2018年5月25日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 501人
調査方法: インターネットログイン式アンケート
※写真と本文は関係ありません