■総評

調査の結果、職場で恐怖体験をしたことがある人は35.3%で、全体の3分の1ほどが体験者ということがわかった。どのような体験をしたのかを聞くと、「人の気配を感じた/声が聞こえた」が20.9%でもっとも多かった。続いて、2位「人間関係や仕事上のトラブル」(15.3%)、3位「不審な物音がした」(14.7%)、4位「勝手に電源が入った、落ちたなど」(10.2%)、5位「事故や災害に遭遇した」「金縛りや超常現象を体験した」(各6.2%)、7位「ものが壊れた、移動したなど」(5.1%)となった。「その他」は16.4%、「回答なし」は6.2%だった。

職場での恐怖体験は、3割以上の人が経験している。体験談としては、ひとりで残業していたり夜勤をしている時に、いないはずの人の気配を感じたり、話し声や足音を聞いたというものが多かった。やはり深夜の時間帯は周りも静かで、自分の神経も研ぎ澄まされるため、少しの物音にも過敏に反応してしまうという事情があるかもしれない。

ただし、寄せられたエピソードの中には怪談めいて、読んでいて思わず背筋が寒くなるようなものもあった。いずれにせよ、「人の気配を感じた/声が聞こえた」を始め、「不審な物音がした」「勝手に電源が入った、落ちた」「ものが壊れた、移動した」など、ひとりっきりの時には決して経験したくない現象ということは間違いないようだ。

2位の「人間関係や仕事上のトラブル」や、5位「事故や災害に遭遇した」は、同じ"恐怖"体験でも質が違う。こちらはあくまでも日常で遭遇しうるタイプの恐怖であり、その理由は明確だ。それなりの対処も可能かもしれないが、遭遇した本人にとっては恐怖以外の何物でもなかったのかもしれない。

同5位「金縛りや超常現象を体験した」は、体が硬直したり幽霊や火の玉を目撃したりと、気配を感じるなどよりは、かなりリアルな恐怖体験が綴られている。実際の恐怖体験の多くは実は気のせいだったり、何かの勘違いだったりすることも多いだろうが、こちらは何か、"本物"を感じさせてくれるエピソードでとても興味深かった。

職場での恐怖体験の経験者は意外と多いことがわかった今回のアンケート。 深夜の残業には十分ご注意いただきたい。

調査時期: 2018年5月25日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 501人
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません