歯に衣着せぬ物言いで、今やバラエティや情報番組に引っ張りだこの俳優・梅沢富美男。67歳にして初めてMCを務める冠番組『梅沢富美男のズバッと聞きます!』(フジテレビ系、毎週水曜22:00~)が、この4月からスタートした。
初回から高畑淳子にあの息子の話題を切り込んだと思えば、結婚直後の森泉や神田愛花になれそめを直撃するなど、番組タイトルの通り“ズバッ”と聞きまくっているが、当人はどんな心境でMCに臨んでいるのか。収録を終えた梅沢に話を聞いた――。
パネラー出演する番組で心境変化
――この番組、通称『梅ズバ』がスタートして1カ月半が経過しましたが、手応えはいかがですか?
手応えというかね、正直なこと言うと、こうやって初めて冠番組っていうの持たせていただいて、「なるほど、みんなこういう気持ちになって仕事やってるんだ」っていうのが分かりましたね。
――それはどんな気持ちですか?
俺、今までテレビのことをあんまり考えて仕事やったことないし、テレビだからって「こういうこと言わないでください」「ああいうこと言わないでください」って言われるのが大嫌いで、だったら使ってくれなくていいよというスタンスでやってきたんですけど、自分が冠番組を持った途端にですね、視聴率大丈夫かなぁ…って(笑)
――責任が生じてきたんですね(笑)
俺みたいな舞台の役者っていうのは簡単な理屈で、お客が入らなかったら仕事がないんですよ。劇場っていうのは皆さんご承知のように、俺をワンステージいくらっていうお金で買うわけですよね。それでギャラがもらえるのは、ありがたいことに俺は1カ月でも20日間でも、常にお客が満杯になってペイができてるからなんだけど、テレビってそれがどの程度の視聴率なのかって分かんないじゃないですか。だからみんな、冠番組を持つと数字を気にしながらやってるんだなっていうのを、初めて知りましたね。
――『梅ズバ』でMCをやられるようになってから、引き続きパネラーで出られている番組に臨む心境にも、変化があったのではないでしょうか。
今まではパネラーで出てた時は、MCやってるやつのことなんて全然気にしてなかったですけど、「ああ、こいつら大変なんだろうな」って感じるようになりましたね。
―― 一方で、収録では「いつでも辞めていい」というスタイルで番組に臨んでいるとおっしゃっていました。
小仲(正重チーフプロデューサー)さんにも話したんですけど、俺は何十年も言いたいことを言うってことでやってきたので、「何かが悪くて辞めてもらおうという気持ちがちょっとでも出たら、いつでも言ってください」と伝えてあるんです。いつでも辞めますからって。
自ら希望した独特のオープニング
――この番組のオープニングは、ご自身のヒット曲である「夢芝居」をBGMに、長いストロークでMC席まで練り歩くという独特のスタイルですよね。
舞台役者は、“出”と“引っ込み”というのが一番大事なんですね。いいタイミングで「さぁ主役登場!」みたいな感じでスッと出てくる。そして、ちょんと拍子が鳴ったらカッコよく花道を進んでいく。これが大事なんですよ。だから、この番組の登場は、ちょっと歩かせてほしいと俺から希望したんですよ。
――あの登場スタイルは『笑っていいとも!』のタモリさん以来ですよね。歌いながら出てきてもいいんじゃないですか?
そう言われればそうだね。でも最初の特番のときに歌ったら、テリー伊藤さんに「司会者が持ち歌を唄う番組なんて初めてだ」って言われて(笑)
――それにしても番組タイトルの通り、本当にゲストへ“ズバッ”と切り込んでますよね。
『バイキング』のオファーを最初にもらったとき、生放送でいろいろしゃべるっていうのは、全国ネットで『ミヤネ屋』だけだと決めてたもんですから、断ろうとしたんですよ。小仲さん(当時『バイキング』CP)が俺の出てるMXテレビの番組が大好きで、「フジテレビでも屈託なくやってくれませんか?」って言うんだけど、「フジはMXと看板が違うから無理でしょ」って答えたんです。そしたら小仲さんが「フジでも大丈夫です」と言ってくれたんで、じゃあ出ましょうと。それで、これまでの『バイキング』をぶっ壊すくらいの勢いでやったら、視聴率がグワッと良くなってね!(笑)